梅田に、なぜか淀君の墓がある太融寺というお寺があります。
これ『たいゆうじ』と読みます。
以前はこの太融寺の部屋を借りて落語会が多くありました。
米左もよく聞きに行ったし、噺家になってからも出してもらったし勉強会もしました。
いわば青春の1ページを飾る寺だ…そんな大層な!

この太融寺の近所に「円頓寺」というお寺があります。
これ『えんどうじ』と読む、普通は読めない。けど米左は落語でこの読みを知った。

米左の知識の源はほとんどが落語から得られた知識で有ります。
落語を聞けば本当に勉強になります…決して他所では仰らないように、責任は負いかねまます。

この円頓寺さん、落語が好きな方ならお分かりと思いますが「鷺取り」という落語に出てきます。
「鷺取り」という落語は、ええっと…なんです…自分で調べて下さい。

円頓寺さんは萩で有名なお寺で大勢の方で賑わうお寺やったそうです。

でこの梅田界隈、名前から判るように湿地帯やったそうです。
なんで名前からかというと「埋め田→梅田」やそうで。

で「鷺取り」ですが、湿地に鷺がぎょうさん飛んで来たんやそうです。
なんで「鷺取り」てな落語ができました。

円頓寺さんの界隈はそんな所やったそうです。

今の円頓寺さんは
こんなんです。

鷺どころか鳩も雀も居ませんでした。

まぁ、当たり前っちゃあ当たり前ですが…。

久しぶりに太融寺界隈を歩いたので思いついた事を記しました。