だんなが「全身整形で復讐だって。あんたの好きそうな設定だねビックリマーク」と言いながら勝手に録画を始めたのが、山口百恵でも黛ジュンでもない、韓国ドラマの「天使の誘惑」。現在朝10時ちょい過ぎからTBSで放送してるのですが(今日でちょうど半分ぐらい)、見事にハマっています。


天使の誘惑 DVD-BOX1/ペ・スビン,ハン・サンジン,イ・ソヨン
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両親を事故で失ったチュ・アラン。それはそれは不遇な子供時代を送ったために金にしか興味のない人気キャバ嬢として派手に生活しているのですが、ある時両親の死が事故でなく他殺であることを知り、その首謀者一家を破滅させようともくろみます。

 まずそこの家の、人がいいだけが取り柄の息子・ヒョヌに取り入り、見事に結婚。そいつを火事に見せかけてヌッ頃そうとしますが、間一髪で逃れたヒョヌは妻の陰謀を知って全身整形をして別人に生まれ変わります。そして再度彼女に近づき、復讐を仕返す、という話です。


アランを演じるのは、「春のワルツ」のイナ(メガネ美女)役で日本でも知名度を上げた、イ・ソヨン。前回は知的な意地悪キャラでしたが、今回は髪をぐりんぐりんに巻き、見事にビッチ系に変身してます。対するヒョヌの整形後を演じるのは、「華麗なる遺産」で完膚無きまでの噛ませ犬を演じたペ・スビン。その噛ませ犬ぶりがあまりにも見事で、あたしゃすっかりファンになってしまいました。旦那はそれを知らず、かつ整形するのは女の方だと思い込んでいたのですが、狙い通りの展開になったというワケです。


彼らにキャバ嬢時代のアラン(源氏名はローズマリー(笑))をオキニにしていた家具デザイナーのサンモや、ヒョヌの後輩でアランの愛人・ジュスン、アランの実の妹のジェヒなどが絡んでくるのですが、見ていていつも思うのは「こいつら、なんて対人スキルが低いんだ!!」ということです。


ヒョヌを事故に見せかけて殺そうとしたことがヒョヌ家族にバレそうになると、毎回とっさに場当たり的な嘘をつくアラン。なぜかその嘘を全面的に信じるヒョヌ家族。純真なだけでまるで人を疑わないヒョヌと、復讐することだけに心を支配されて、周りが全く見えなくなっているスキだらけのアラン(ワキが甘すぎて、毎回ツッコミどころがハンパねえ)。アランに復讐をかしかけた張本人で共犯なのに、嫉妬と恋心でやっぱり周りがまるで見えなくなっているジュスン。そしてキャバ嬢の色恋営業を真に受けて自殺までするキモオタ(という設定だけど、中の人は大沢たかおに似て蝶)のサンモ。そしてやっぱり復讐に心を支配されて、発端となった自分の父親の犯罪に目を向けられないヒョヌ。なぜアランがそこまで自分を不幸にしようとしたのか、まずはその原因を知ることから始めればいいものを、やっぱり場当たり的な嘘をついてくんですよねえ。こっちもワキ甘過ぎだし。


少しでも周りが見えていたら、嘘が嘘だと気づくはず。でもそれを気づけないし、疑えないのは、疑うことを人生の中で必要としてこなかったから。ある意味純真で天真爛漫と言えるかも知れませんが、どの人物もその年齢としれは考えられないほどの対人スキルの低さです。とはいえ毎回ツッコミ入れつつも、楽しく見てるんですけどね。


ちなみにイ・ソヨンとペ・スビンは、現在「チャングム」のイ・ビョンフン監督の最新作「トンイ」に出演しているそうです。主人公のトンイを演じるのは、「春のワルツ」でイ・ソヨンにいじめられ、「華麗なる~」でペ・スビンにさんざん噛ませ犬を演じさせたハン・ヒョジュ(私が通ってる某骨気セラピーの顧客らしい)。この3人、「チャングム」でミン・ジョンホを演じたチ・ジニを挟んで、前作同様の人間関係になるらしい。NHK-BSで4月から放送が始まるらしいので、今から楽しみだわ・・・。


はっ。

ここまで書いてみて思ったんだけど、私これじゃすっかり韓流オバさんじゃん!!


ようやく見てきました「バーレスク 」。

映画館はガラガラ。おかげでゆっくり見れました。


80年代の「フラッシュダンス」、90年代の「コヨーテ・アグリー」同様、ショービジネスを夢見る小娘がスターを目指し、てな感じでストーリーは非常に単純。特にドキドキハラハラすることもなく、フツーに落ち着いて見れます。


しかし。


これらの映画とは純然たる違いがある。それは「シェールによるシェールのための映画」だということ!!


アギちゃん扮するアイオワ出身のアリがLAに辿り着き、クラブ「バーレスク」に足を運ぶと、肉感的なダンサー達のバーレスクダンスが始まり目が釘付け。しかしそんな小娘達をなぎ倒すように現れ、ステージ中央で堂々と歌うシェールビックリマーク「プラダを来た悪魔」のメリル・ストリープ同様、若い娘の言葉に全く耳を貸さない女王様のシェールビックリマーククラブの経営が窮地に陥り、落ち込みながらもリハーサル中のステージで朗々と歌うシェールビックリマークかわいがってたかつての人気ナンバーワン踊り子・ニッキにブチ切れてバールのようなもので殴りかかるシェールビックリマークシワひとつないぴんぴんのお顔とお体のシェール(64歳)にもう、やられっぱなしでしたよアテクシは。もうシェール大好き過ぎるって感じです。


あ、もちろんアギちゃんの歌と踊りも素晴らしいです。ファンでなくても楽しめるし、ステージで踊る「Diamonds Are A Girl's Best Friend」の「ティファニー~ダンダンダンダダンダダンダン~カルティエ~ダンダンダンダダンダダンダン」のあたりでは結構ゾクゾクきます。


ということで「紳士は金髪がお好き」のモンロー版 を貼ってみたり(歌は知ってるのにこの元ネタ、知らない人意外と多いのよね)。改めて聴くとこの曲、非常に完成されてますね・・・。アギちゃん編はサントラには入ってない模様なのが残念あせる聴きたきゃ映画を見ろ、ということなのですねこれは。

しかし久々にゲイゲイしさ満点の映画を見ました。あの手の世界が好きな人なら、オススメしたいと思います。


だんなに「これ面白いよ」と言われて処女作の『ストリート・キッズ』を読んで以来大ファンになった、ドン・ウィンズロウの新作『フランキー・マシーンの冬』読了。


フランキー・マシーンの冬 上 (角川文庫)/ドン・ウィンズロウ
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カリフォルニアからメキシコへ続く麻薬戦争を描いた前作の『犬の力』があまりにも面白く、そしてあまりにもバイオレンスだったので、今作も期待していたのだけど……。


前作よりスケールは相当小さい話だったけど、やっぱり面白かった!!これは読んで正解。


皆に愛されている餌屋のフランキーは元マフィア。出自はイタリア系だけに、古き佳き時代の「コーザ・ノストラ」に則り、ボスに忠誠を誓いつつも粛々と任務を遂行していく、凄腕のスナイパーで。しかしそんな生活に嫌気がさしてサンディエゴで餌屋としての生活を手に入れ、元妻と恋人と娘、そして街の人達に愛されながら日々、仕事とサーフィンの生活を送っている。しかし過去の「あること」と「ちょっとした誤解」が原因で、命を狙われることになってしまう。


この「古き佳き時代の凄腕スナイパー」を狙うのは、かつての仲間の息子でエミネム気取りのチンピラ達。もはやマフィアですらない。「ゴッドファーザー」をリスペクトしていたマフィア達なら絶対にしなかった、鬼畜行為も平気でやっちゃう彼らとのゼネレーションギャップの描き方は、映画「No Country for Old Men」に非常によく似ている。かつての非常識がもはや常識になっていて、その非常識を平気でやってのける若い連中のことはまるで理解ができないのだけど、それがグローバルスタンダードになっている、みたいな。とにかくそんなフランキーの逃走劇を描いた話で前作同様ゴロゴロ死体が転がるのだけど、非常に読みやすいので、頑張れば2日ぐらいで読めます。


誰が仲間で誰が敵で、誰が悪で誰が善かわからないまま、かつての仲間を次々と消しつつもどんどん追い詰められていくフランキー。これで最後まで生き残ったらまさにご都合主義。ということでやっぱりフランキーも……なのだけど。


餌屋のフランキーは、皆に愛されている

そして餌屋のティムも、皆に愛されている


ということで読み終えた後は絶対に、ニヤッとしちゃうはず。