201X年


元々暇つぶしで入れた
マッチングアプリ

誰かと真剣に出会いたいと言うよりは
誰かの温もりが欲しかったり
寂しさを埋めるために始めたものだった


そんな中見つけてしまった
1枚の男性の写真


  
それが純平だった




当時の莉子はアイドルっぽい子よりも
スポーツ系のマッチョの子が好きで
そんな子ばかりを探し求めていた

純平のホーム画面の写真が
正しく自分の筋肉美をアピールするかのような
そんな写真だった

最初は体目的

莉子も動機は不純

だけどそれで良いと割り切っていた
そのせいなのだろうか

思い切って莉子は純平に
自ら連絡をした


初めは純平も愛想良く
そしてこちらにも興味を示してくれたようで
メッセージを続けていた

ほんの数回しかそのアプリでの
やり取りをしていないのに
LINEへ移動した


そこからほぼ毎日
夜の電話をするようになり
お互い好意はあったように思えた

そんな中不意にかかっていた
1本の電話の中で
純平は


「ねぇねぇ、、、莉子?」

「ん?どうしたの?酔ってる?」

「俺の事、好き?」









次回

確かめ愛って…


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