■FX(外国為替証拠金取引)投資の本来のメリットとは?
FX本来のメリットに対して、日本ではレバレッジ規制が発動されています。
FXはすでにご紹介した通り、レバレッジを効かせて投資できますので、
保証金以上の外貨を取引出来ます。
これがFX本来のメリットですよね。
ただし、残念ながら日本では2011年には、レバレッジの上限が25倍までに規制されてしまうため、
かつて数百倍ものハイレバレッジを設定できたことは夢のような話となってしまいました。
スワップだけでFXをしているのならレバレッジは25倍も必要ありませんが、
デイトレ、スキャルピングなどの短期トレードでは、レバレッジは高いほど有利なのは言うまでもありません。
レバレッジ規制は個人投資家の保護を目的に制定された言われていますが、
ハイレバレッジほどロスカットがすぐ起こるため、ローレバレッジより損失が少なくて済むという面もあります。
リーマンショックで大損をしたのもローレバレッジのスワップ派の人たちですが、
FX始まって以来の大きな損失を生んだ現象に対して何も手を打たない、対策しない、
その代わりにレバレッジを規制しているようでは、
有能な投資家はどんどん日本のシステムから離れていくでしょうし、
日本の経済はさらにやせ細っていくでしょう。
レバレッジを危険視する人は、実際にFX取引を行ったことがない方が多いのか、
レバレッジに対して間違った意見を展開していることがあるようです。
為替差益を狙ったキャピタルゲイン型のトレードが難しいと言われるのは大きな値動きに注目して取引するからです。
これが1円を切るような小さな値動きなら、手堅く予測して決済をかけることはそれほど難しくありません。
勝率の高いトレーダーほど、取引回数もそれほど多くないと言われています。
なぜならそういう方々は勝てる取引しかしないからです。
さらに言えば、確実に予測出来る小さな差益を狙って取引をするので勝率も必然的に高くなるわけです。
そして小さな差益を大きな差益に変換してくれるのが、ハイレバレッジと十分な取引通貨数です。
ですから勝てるトレーダーにとってレバッッジは決してリスキーなものではなく、
FX本来のメリットでしかないのです。
これと反対のトレードスタイルが、比較的大きいの値動きを狙ってポジションをたてるものの、レバレッジは低めというパターンです。
こうしたトレード方法なら金融庁のレバレッジ規制もそれほど影響かないかも知れませんが、
FX本来のメリットを生かしたトレードスタイルに徹してきたプレイヤーにとっては、
今回のレバレッジ規制は非常にナンセンスなものと捉えられています。
またこのレバレッジ規制で、投資家以上に打撃を受けているのは店頭取引のFX業者です。
最近、やたらとFXの広告を目にしませんか?
この規制によって国内のFXブローカーから離れていった優秀なトレーダーが多数出てきているからです。
こうした個人投資家は資金力も高く、FX業者にとっては最も離れてもらっては困る顧客です。
個人投資家保護を目的に制定されたと言われるレバレッジ規制ですが、
これでは店頭取引業者を少しずつ潰しにかかっているのかと思ってしまうほどです。
いずれにしても、行政の本当の目的がどこにあるのかについて、
大いに考えさせられる内容であることは間違いありません。
海外でのFX取引の規制はまだですので、本来のFX取引の魅力を享受するためには、
海外の取引業者にて口座を開設する方が良い、と言えますね。