韓国の介護紹介その2“制度の紹介” | 日韓をつなぐ介護福祉士riccaのソウルライフ

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2020.08.13(木)夜。
皆さん、アンニョンハセヨ〜‼
8月も半ばですが、日本はお盆の時期ですねぇ
韓国は旧盆チュソクなので平日です。
長い長い梅雨(記録的な50日間??!!)がようやく明けるようですが
この夏は傘が必須アイテムです☂
このブログも書き始めて日課になりつつあり、私自身学びながら取り組めております!


さぁ、今日のお題は、
韓国の介護紹介その2“制度の紹介”
韓国の介護保険制度である
長期療養保険制度
についてお話しまーす!
制度については、深く入ってしまうととてつもなく複雑でまとまりがなくなってしまいそうなので、
今回は基本的に部分を日本の介護制度と比較しながら見ていこうと思います!


【長期療養保険制度とは?】
まず、韓国の介護保険制度、長期療養保険制度ってそもそもどんなシステム?っていうところです。
これは複雑に考えなくて大丈夫‼
日本の介護保険制度を参考に作られた制度なので、ほぼほぼシステムは同じです。

65歳以上の高齢者又は65歳未満の老人性疾病を持った方で、日常生活を一人で行うことが難しい方々に提供される身体及び家事活動支援サービスを提供する制度。
でございます。

ここからは韓国の情報ツールNAVERの知識を参考に内容を整理してみますね!
*参考資料はもっと詳しかったり深い資料がたくさんあると思いますが、一般の方にも情報を分かりやすく、基本的な内容について確認はNAVERがベスト!



【要約】


健康保険、国民年金、雇用保険、労災保険に続く第5の社会保険と呼ばれる社会保障制度。
長期療養保険制度の加入者は、国民年金健康保険加入者と同一であります。保険料も健康保険の一部に含まれており、わたしも毎月お給料から健康保険料が差し引かれ同時に長期療養保険料も引き落とされている。というシステムです。


【いつから始まったの?】
韓国の長期療養保険制度は2008年7月に施行されました!
今年で12年目なんですね!
制度化された理由も日本とほぼ同じで、高齢化の進行に伴い、家庭で支えるのが当たり前であった高齢者の介護を社会で支えよう❢というのが第一の目的です!

社会的な高齢化の進行と環境、制度の成り立ちなども含めて日本の高齢化のそれとほぼ10年くらいの差があるのでは。ということを一般的に言われております。


【介護度ってあるの?】
韓国も介護度に当たる“等級”なるものがあります!
1等級から認知支援等級というものまで、全6段階に分かれております。
簡単に説明しますと、
▷1等級=日常生活で全体的に介助が必要な状態
▷2等級=日常生活で大部分において他者の介助が必要な状態
▷3等級=日常生活で部分的に介助が必要な状態
▷4等級=心身の機能状態の障害で日常生活で一定部分の介助が必要な状態
▷5等級=認知症の患者(老人性疾病と判定)
▷認知支援等級=認知症の患者(*認定時の点数が5等級より低い予防レベル)

このように数字で見ると、数が上がるほど介護度軽くなっており、日本の介護度と反対ですね!

〈認知支援等級は、2018年に新設〉
韓国も予防志向へとシフトチェンジしているのが全体的な流れです。


【どんなサービスが受けられるの?】
これまたほぼ日本の介護保険制度と同じようなサービスを受けられます。
大きく分けると在宅サービス施設サービスです。

〈在宅サービス〉
訪問介護、訪問看護、訪問入浴、福祉用具、昼夜間保護センター(デイ)、ショートステイ
これらのサービスを自己負担15%(全国一律)で利用できます。

〈施設サービス〉
療養院と呼ばれる高齢者施設への入所
こちらはサービスの自己負担20%(全国一律)で利用できます。

細かいサービスの内容や日本のサービスとの違いなどもお話したいのですが、長くなっちゃうので
とりあえず全体的にほぼ日本の介護保険制度と同じようなサービスが利用できますよ〜っということです。




【日本の介護保険制度との違いって?】
日本の介護保険制度をモデルにしただけあって、全体的なシステムは似ているので、わたし自身韓国で長期療養保険制度を勉強する時や実際に働きながらもとてもスムーズに理解することができました!
そんな中でも、韓国独自のサービスだったり、日本との違いもあるので少し紹介しながら見てみますね!

①ケアマネ制度がない!
日本の介護サービスではほとんどケアマネさんが中心となり、サービスのあれこれを調節してくれますが、韓国にはケアマネージャーという職種も資格もありませんので、
スケジュールの調整や限度額の確認などもサービス事業所の担当者(主に社会福祉士)が直接行っています。

②保険者は市町村ではなく、国民健康保険を管轄する国民健康保険公団
国が徹底的に管理をしております。
なので、特徴としてとにかく記録書類がとても多い!
全てを書類で管理しようという感じですね。

③家族療養制度がある!
これは家族の中に介護サービスを行うことができる唯一の国家資格“療養保護士”の資格を所有している人がいたら、
国から“家族療養”として、現金給付があります!
これも割と一般的に利用されていて、家族療養のために療養保護士の資格を取得する人も少なくありません。


ケアマネがいないので、サービスの選択はほぼ家族が主導権を握っており、健康保険公団の管理下でサービスは一定の質は保たれるものの個性や柔軟性は失われてしまうことも多々あり、家族療養という面からまだまだ介護職への専門性も伸び悩んでいるっていうことを現場で働きながら感じております。


しかし、韓国の独自の対策として
④認知症国家責任制 (タイトルはちょっと、、、ですが汗)という政策のもと、地域に認知症安心センターが配置され、地域をあげて認知症ケアに取り組もうという体制も整えられております。

⑤統合在宅サービス
という24時間随時対応サービス、小規模多機能的なサービスも本格的に始まろうとしているようで、
韓国の介護も在宅へ重きを置きつつあるなと感じております。
なので、ますます地域で専門職が活躍場作りが重要だとわたしも緊張感高めて仕事しております。

〈高齢化になった人口のため、様々な福祉サービスを実施しますが、その中で代表的なサービスが長期療養保険を活用した在宅サービス〉


【あとがき】
今日は韓国の介護保険制度である“長期療養保険制度”についてざばーっとお話してみました!
本当はもっと深堀したい部分もありましたが、今回は大まかな流れと特徴について理解して、もっと知りたい!って興味を持って頂けたら嬉しいです!
さて、次回はちょっと番外編を準備しております。
大切なお話。
お楽しみに!


〈ハルモニたちの他愛もない会話に癒やされてます〉


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