35歳までは比較的何事もなく生活していたような気がします。
25歳くらいから不眠でメンクリに通っていました。
そこから10年間で3度くらいODで入院しましたがなかなか死ねないものですね。
わたしの場合はとても自己肯定感が低くて希死念慮は常時ありました。
23歳で札幌を離れて遠いところに住むようになりました。
慣れない場所で疎外感を感じでもいましたから何度も自殺未遂を繰り返したんだと思います。
自己肯定感が低くて自分が嫌いというのは性虐待のトラウマかと思うんですけど、それはこじつけといえばそんな気もします。
ただわたしは自分が嫌いなわりには仕事への取り組みはまじめで、自分で考えて仕事をこなす力があったので会社勤めをしていた時はかなりの決定権を与えられていましたし、その後独立して自営で仕事を始めた時も絶好調でした。
そして太っていた体もダイエットでスリムにして、まぁそこそこ黄金の30代だったんです。
35歳になって、ある日新聞の小さな記事を見たんです。
韓国で性虐待を受けて育った女性が、相手の男性を刺殺して無罪になったニュースです。
「殺してもいいんだ?」
と、まず思い、雄一の顔が脳内いっぱいに広がりました。
そこから一気にフラッシュパックが始まりました。
寝ても覚めても雄一に犯されている自分の姿が見えるんです。
今まで思い出さないように記憶の一番底にしまっておいた記憶の断片がすべて蘇りました。