12歳の時に両親が家を建てたのでわたしたち家族は伯父の家を出ました。


さの数ヶ月前に雄一も結婚して、いつの間にか養子縁組を解消して伯父の家を出ていた常雄ちゃんに代わって、雄一が伯父と養子縁組をしたので雄一の新居は伯父が建てたアパートの管理人室になりました。

伯父のアパートはわたしたち家族の新居とは数百メートルしか離れていませんでした。


雄一と結婚する京子さんは札幌パルコのアイスクリーム売り場で働いていると聞きました。

この結婚話には驚きました。

わたしを犯しまくっているわりにはちゃっかり結婚するんだな、と思いました。

結婚話がわたしの耳に入ってもお構いなしに雄一はわたしを犯していましたから、雄一が結婚したくらいのことでわたしたちの肉体関係が終わるわけでもないというのはわかりました。


雄一の結婚式にはわたしと弟は家で留守番でした。

その結婚式の会場に集まった誰よりも雄一の体を知っているはずのわたしはお留守番。

雄一になんの感情もなかったけれど、わたしがこの男から解放されるのはいつなんだろうと考えこむ出来事ではありました。