この前居間でぼーっとしてたら、奥さんに
「あっ!本読んでない!!」とびっくりされてびっくりしました^^;

さてさて。4月前半の読書はやや控えめな感じ。

その理由は、、、


こいつ↓
『なめらかな社会とその敵』
こいつを通すのに1週間近くかかった・・・
たぶん内容の半分くらいしか理解していないが、凄まじく野心的な本です。
話が生物の分子レベルでの進化からはじまって
「貨幣に変わる新しい概念」、「新しい選挙システム」そして社会のありかたを論じてます。
著者は狂ってます。ドンキホーテです。
ただ、ここまで真摯に具体的に新世界革命システムを考えた本を僕は知りません。
留学中にさまざまな文化の対立に触れた身としては、
なめらかな社会、という概念には非常に共感した。そして疲れた^^;


『乙女のトリビア』
なんで俺はこれを読んでいるんだ(笑)と何度も自問した一冊。奥さんが買ってきたのよ。
たまにはこういった守備範囲をアルプススタンドまで伸ばすような一冊もよきものなり。
内容はとても面白いが、数ページごとに「キミは知らないだろうケド」
ってあるのが気になってしょうがなかった^^;


『等伯(下)』
とこしえの真善美を求める画家、等伯の一生。
誰も見たことのない画境をたぐりよせようとするその姿に鳥肌が立ちました。
久々にリズム、説得力、文体、哲学、そういったものが心地よい歴史小説家にであえました。


『永遠も半ばを過ぎて』
中島らもさんの傑作ですな。偶然にもこの本にも真善美というワードが出てきてびっくり。
相変わらず文体がめちゃくちゃ面白い。そしてそれに負けないラスト数行の美しさ。
この人の本はねー、ほんと中毒になる。


『ワケありな本』
世界中のさまざまな発禁本(解禁されたものも含む)のエピソードが紹介された一冊です。
本って、その出版された背景を知るのもまた楽しかったりしますよね^^
ピーターパンの作者の生涯のくだりは、ゾクっときた。


『湘南の風に吹かれて豚を売る』
湘南のブランドポーク、宮治豚のオーナーのお話。
業界に貢献するといっても実にさまざまなやり方があるのだなぁと実感した。
いろいろと思うところのあった一冊ですが、その実行力には脱帽。


『東大のディープな日本史2』
2。前作よりもなかなかマニアックなところ突いた問題が目立ちました。
東大の、というあたりで無駄にインパクトがあるのですが、
資料に正面から向き合ってその意味を考える、という歴史学の姿勢がステキです。
図解とかもあって、普通に面白いですよ。怖くないですよ。


『稲盛和夫の経営塾』
一冊を通して稲盛氏の主張がブレていないことに感嘆してしまう。
塾生との丁寧にかつ真剣な問答が繰り返されるので、
3~4個のキーポイントが読了後には頭に刷り込まれます。
実用的だし、なにより暖かい気持ちになれる経営書です。


『緋文字』
アメリカ長編文学の出発点ともいえる作品らしいです。
最初50ページくらい死んだような税関のセミノンフィクションが挿入されているのですが、
そこをのりこえたら一気に物語に引き込まれます。
登場人物の心理描写と状況描写が実に繊細でかつ緻密です。いや、これは面白かった。


『仮面ライダー怪人列伝(1号2号V3編)』
読むたびに違う面白さの出るするめのような本。
知ってました?本郷猛は、IQ600なんですよ。