ガラス越しにその姿を見つけた

開いたドアの隙間からあなたも私を見た

目が合い近付く距離

見上げる程背の高いあなたに声をかけるのがやっと

差し出した私の手を握り返してくれた

触れ合った手と手が離れようとしても離れない

まるで手錠がかかっているかのように

さよならの呪文を唱えると手は離れ目が醒めた

もうあの頃の二人に戻ることはないんだから

いっそ出逢わなかったことにしてほしい

いっそ触れた手の温もりなんて忘れたい

取り残された私はあなたの心が見えなくて

見る術さえもないのに

この十字架を背負ったまま歩くのは今の私には少し重たい