このところ
色々と考えていました
自分が
意識をしなくても
勝手に
頭と身体が動いて
出来てしまうこと
思い起こせば
Mさまのお宅の工事
お宅へ伺うたびに
こんな風にリフォームしたら
奥さん、もっと家事が
楽になるよね
でも
お嫁さんの立場では
それを言える
環境では無く
誰からも
頼まれていないのに
奥様も
ご家族にも
暮らしやすい間取りを
ずっと考えていました
そうこうしていた
ある日
急にその工事が
現実となる日が
やってきて
そうなったらなったで
今度はご家族全員が
ご自分の
意見を口に
出されるのですが
予算
限られたスペースの中で
全部の意見を
取り入れる訳には
いきません
意見の別れた時は
どなたの希望を尊重するか？
それは
家事、育児、介護を
行っている
ご家族の快適な暮らしを
維持管理している
中心的人物である
奥様や
お母様の意見です
家族に
相談できない
しても
解消すると思えないから
あきらめたり
ひとりで
抱え込んでいる
そんな女性の
相談しやすい相手で
あるために
本当の悩みや
本当のご希望を
とことん対話して
聞き出します
そして
良き伴走者となり
一緒になって
問題解決する事で
孤独感がなくなり
だんだんと
笑顔が増えてゆきます
ご家族との
意見が別れた場合は
間に入り
奥様や
お母様の
代弁者となって
ご家族に
最良だと思える
提案をします
この提案は
家づくりや
暮らしづくりの
プロとしての勉強よりも
私の
辛い
悲しい
苦しいという
人生経験の
学びからの得た知識の方が
大きいと感じています
それは
お客様の
辛い
悲しい
苦しい思いに
ご家族の誰よりも
心から共感出来るから
経験のない人に
詳細な説明をしても
頭で理解はできますが
心で理解するのは
難しいでしょう
悩みや
その背景に共感出来ると
きっとこうすれば
上手く話しがまとまる
と、落とし所が見えるのです
そうやって
Mさまのお宅も
ご家族のみなさんが
喜んでいただける
家が出来上がりました
そして
Mさまの
奥様にお会いしました
お店を
営んでいる家に嫁ぎ
嫁として
妻として
母として
職業人として
一日中
フルに働いておられましたが
ご夫婦も
ご高齢になり
今では家業も
お子さんたちが
中心となって
行っていらっしゃいます
体力の衰えや
ご家族の近況など
お聞きする中で
以前は
家族仲は悪くなくても
ご家族には
理解されない
孤独な部分があった
奥様でしたが
今は
お子さんたちが
ご両親のやってこられたことの
偉大さを知り
ご両親をいたわり
支えていらっしゃる様子が
手に取るようにわかります
私の作りたかった
このお宅の
理想の
家族のカタチです
プランがまとまるまで
大変な事もありました
リフォームして
新築して
その後の家族関係が
さらに良好になったり
笑顔でいらっしゃる
ご家族を拝見した時ほど
この仕事を続けていて良かったと
思える瞬間はありません
お子さんたちも
あと10年
15年もすると
ご両親と私が
知り合ったくらいの
年齢になられます
人も
こうやって
循環してゆくのだなと
しみじみと
想いにふけって
しまいました
帰りがけに
奥様が
ちょっと待っててね
と、手にされていたのは
今日も
最後までお読みいただき
ありがとうございました
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寄り添う笑顔の仕掛人
井伊谷 直／いいや なお
↑足場の看板シート。SDGs【５.ジェンダー平等の実現】の取り組みのひとつとして、「女性の障がい者のアート活動」を応援しています。この絵を見た人の心がが一瞬でもほっこりしますように^^
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