読み終わりました~音符
一瞬ひやりとしましたが、期待以上のハッピーエンドでしたドキドキ
良かったぁ。

では読み終わったところで種明かし。
読んでいたのは
『リセット』北村薫 作
です。
最近この作家さんの本をよく読んでるかな。

この作品は、時代背景が第二次世界大戦前~現代になってます。
戦前、戦後のお話なんて全く興味のなかった私だけど、この方の作品だと、わりとすんなり入っていけるから不思議。
そこには、私たちが見たことのない『美しい日本』が描かれているからかもしれません。

今だって日本は美しい。
そう感じる時や場所は、確かに存在するんだけど。
それよりももっと美しかったのかも知れない。
そういう世界を、垣間見ることが出来ます。
そして、今の豊かさと引き換えるようにして失ったものの多さを、大きさを感じて切なくなる。
その時代を生きたわけでもないのに、そんな気持ちになりました。

こんな風に書くと、固い本だと思われるかな?
そんなことはないんだけど。
時の流れの中で、引き裂かれては巡り会う男女のお話、と言ったら、ちょっとハーレクインロマンスのように感じられるかもしれないけど、そんな情熱的な話ではなくて。
もっと穏やかであたたかな、とても細やかで繊細な、それでいて驚くほどに強い思い。
こういうところに美を感じるのは、日本人ならではなんじゃないかな~と思います。

タイトルは横文字なのに、思いっきり日本(苦笑)。
私たちが見ることの出来ない時代を、のぞいてみませんか?