未履修のあおりとアイスオーレ-20100319133816.jpg



いやー、参った。
とんだ災難でした。











カレーを食べていたんですよ。店員がほとんどインド人の、カレー屋さんで。
そこでマトンマサラを、つまり羊肉のカレーと、ナンのセットを食べていたんです。


半分くらい食べたところで、事件は起きた訳です。


口に含んだ、親指よりちょっと小さいくらいの大きさの羊肉が、喉の奥にひょいっと、入っちまったんですよ。ひょいっと。

胸をトントン叩いても、出て来ない。こりゃ、完全に詰まったなと。
水で流し込もうとしても、水が喉を通らない。そのまま逆流してしまう。

しばらくお店のトイレで、吐き出そうと奮闘したものの、一向に出て来る気配はない。

詰まったのは初めてではなかったので、吐き続ければその内出て来るだろうと、店を出てからも嘔吐を試みるものの、状況は変わらず。かれこれ2~3時間吐き続けたので、さすがに体力的にしんどい。しかも水分補給ができない状態で吐き続けたので、このままだと脱水症状を起こしかねない。

さすがに自力で吐き出すのは無理らしいと判断して、救急車を呼んでみる事に。


呼吸は出来るから、どうやら気管には入ってない。という事は、食道か。なら、とりあえず死にはしないだろう。と、緊急性の低さが災いして、いざ救急車を呼んでみたものの、なかなか受け入れ先の病院が見つからず。


ようやく受け入れ先が見つかったと思ったら、たどり着いたのは某大学病院の「耳鼻科」。肉が食道に詰まってるってのに、なぜか耳鼻科に搬送。

そして医者の診断は、「肉は見当たらない。今詰まってる感じがするのは、単なる異物感で、半日もすれば、水が喉を通るようになる。」との事。「お若いですし、半日くらいは水分食事をとらなくても、命に別状はないですよ(満面の笑み)」って言われてもねぇ…それに僕、もう23なんで、そんなに若くはないですよ。


納得がいかないまま、取り敢えず帰宅を促される。相変わらず、水は飲めない。唾も飲み込めないから、眠りにつけない。いつかは「異物感」が消える事を祈りつつ、朝までひたすら、洗面台にしがみついては吐き続ける、真夏の夜。


結局、ほとんど一睡もできないまま、朝を迎える。睡眠不足と脱水症状で、体力の限界に。ホントにもう、肉は詰まってないのか。詰まってないとすれば、いつになれば水が飲めるのか。この辺りで、精神的にピークを迎える…




このままじゃ埒が明かない、という訳で、朝になってからようやく、内科のドクターに診てもらう事に。症状を説明するや否や、「そりゃ君、間違いなく詰まってるよ」との事。ですよね、先生。よかった、あなたに会えて。


その後、人生初の胃カメラを飲む事に。胃カメラはツラいと言われてはいたけれど、はっきり言ってよく覚えてないのです。その頃には僕、ようやく受けられた点滴と、胃カメラ挿入の抵抗を減らすための麻酔によって、完全に放心状態。前後の記憶ほとんどがないのでございます…




目が覚めると、そこは白い天井。まるで漫画みたいな状態で目を覚ました訳ですが、その頃には喉の異物感は消え失せていたのです。無事に、食道に詰まった羊肉の除去に成功。万歳。


目が覚めてからの最初の水の味を、僕はしばらく忘れないでしょう。普通に水が飲める事が、こんなに素晴らしい事だとは。






そんなこんなで、僕は元気です。
しばらく、カレーはいいです。匂いだけで意識が遠くなりそう。



皆さんも気を付けてください。