嘘みたいな早さで毎日が過ぎて、特別な事件や感動的な出来事なんて何一つないわりに、やり切れない後悔や罪悪感に苛まれるなんて事もなく、ただ毎日が何処かへ向かって収束していく様な感覚だけが胸のあたりでもやもやした塊になっていく。
選んだ様な気になって、それがどんな方角に向けて延びて行くものなのか、実は自分だってよく判ってなくて、それでも確実にすり減っていく猶予期間の存在ばかりが、ただ今は切実なものとして目の前の日々を消費していく。
醒めない夢を望んだりもするけど、その度に取り残される怖さに寒気を感じたりもする。耳を塞いでみても、人波の中をうまく歩けずに肩がぶつかる度に、小さく頼りなくなる自分から目を逸らせずにいる。
この季節はいつも、そんな風に過ぎていく。
