不幸が重なって死んじゃう人はいるけど、幸福過ぎて死んじゃった人って、聞いた事が無い。
幸せな事は多い方がいいし、そうでない事はできるだけ無いに越した事はないのだろうけれど、今自分がどれだけツいてないのかよりも、今自分がどれだけ幸運に恵まれているかの方が、どちらかと言うと気付きにくい様な気がするのは、多分間違いじゃないのだと思う。
死ぬ程重なった不幸がそれだけ稀で、滅多にないのと同じ様に、或いはそれ以上に、幸福が重なる事はとても貴重で、その事にもっと感謝すべきなのかもしれない。誰に?
幸福過ぎて死んじゃう人がいないって事は、死ぬ程の幸福なんて、何処にも無いって事のかもしれない。だとしたら、ちょっと不公平だ。幸福が重なる事はとても貴重な事なのに、僕等はその幸福に気付けずに、素通りしてしまう。
不幸の数の方が多く見えるのは、不幸がたくさん在るからではなくて、幸福を感じる余裕が無いからなのかもしれない。
幸福と不幸は等質じゃないし、等量でもない。誰にとっても同じではない、感じ方は人それぞれだ。
