並木道を抜ける風が
長いマフラーに絡む
振り返る場所はいつも
僕の少し 斜め前
いつしか 終わりが来るんだと
訳知り顔の木々が云う
特別じゃない毎日も
君無しでは笑えないな
手を離す時が いつか
穏やかな日じゃなくても
さよならが 言えなくても
繰り返し 秒針は
変わらずに時をただ刻んでいく
当たり前に 今が在る様に
息を止める時が来る
悲しくも 美しくもないんだと
一人に慣れた 木々が云う
辿り着いた朝も もう
手放しでは喜べないな
星になり 土に還る日が
よく晴れた朝じゃなくても
終わりさえ 約束されなくても
星になれなくても
何処にも還る場所は 無いとしても
終わりから 始めよう
繋がっていなくても
何もかもを 忘れてしまっても
振り返る時はいつも
あの日の風の匂い
