先週末行われた、リヴァプールVSトッテナム・ホットスバーの試合を観戦。雪で中止になった21節の延期分の試合です。
まずはスタメン。リヴァプールのフォーメーションは4-5-1。GKレイナ、最終ラインは右からキャラガー、キルギアコス、シュクルテル、インスーアの4人。ボランチ2枚がマスチェラーノとルーカス、2列目右からデゲン、アクイラーニ、ケガから復帰のリエラ。ワントップがカイトという布陣。ジェラード、トーレス、ベナユン、便器泥棒ことグレン・ジョンソンが離脱中、試合開始時点でリーグ7位と、チェルシーファンの自分としてはニヤニヤな状態です。
対するスパーズは、4-4-2の布陣。GKはゴメスで、最終ラインは右からコルルカ、ドーソン、キング、ベイル。中盤はややフラットな4枚で、右からモドリッチ、パラシオス、ジェナス、クラニツァール。2トップはデフォー&クラウチの凸凹コンビ。韋駄天レノンが離脱中ですが、今季はようやく安定して結果を出せているスパーズ。試合開始時点でのリーグ順位は4位。今季は4位争いが面白そうです。
ここ何試合かリヴァプールのゲームを観る機会が何故か多い。多分たまたまですが。最近はケガ人が多い事もあってか、悪い試合が続いています。原因はいくつかあると思うのですが、やっぱり「試合を動かせる選手が少ない事」が最も大きいのかなと。ジェラードやトーレス、ベナユンなんかはそれができる選手なんでしょうが、彼等が揃って離脱すると、一気にしょぼくなるというか。カイトは前線からしっかりプレスにいっていたし、マスチェラーノはギリギリのタックルでスパーズの中盤の自由を奪うなど頑張ってましたが、彼等の頑張りに周りがついていけてないというか…まぁそれがコンディションのせいなのか、そもそもの選手の能力、クオリティの問題なのかはわかりませんが。例えば、この試合だとデゲンやアクイラーニがその「ついていけてない選手」の様に思えました。特にデゲン。イージーなミスが目立つし、ボールロストが多い。ベンチのコーチ陣から何度も怒鳴られてました。後半のキーパーとの1対1のシュートチャンスでも致命的なミスをしてましたし…本職がサ
イドバックなので仕方ないと言えば仕方ないけど、仮にサイドバックで使うとしても、これじゃ便器泥棒ジョンソンには勝てないですね。
アクイラーニに関しては、起用する位置が問題な様に思えました。アクイラーニって、やっぱ適性はボランチだと思うんですよね、なんでベニテスは2列目で使ってるんだろう。ボランチに入ったルーカスはよく動いてはいるんだけど、いかんせんその質が低い。アクイラーニは追い越しの動きより、リズム作りが巧い選手です。前向いた時は可能性を感じるだけに…2列目で飛び出せる選手が欲しいところ。アクイラーニをルーカスの代わりにボランチに入れて、2列目にもう少し、違いを生み出せるタイプを入れるのが筋だろうと思うんですが…バベルがこの試合もずっとベンチでしたが、起用しないのはベニテスの私的な理由なんですかね。
逆にこの試合、リヴァプールで良かったのはバックライン。特に激しいマークで凸凹コンビを抑えたキルギアコスとシュクルテルは良かった。プレーの一つ一つから気合いを感じさせてくれたキャラガーも良かったです。さすがキャプテン。レイナもセービングはもちろん、正確なパントキックでカイトにボールは配給してました。
試合は立ち上がりの6分。そのレイナのパントキックからリヴァプールが先制します。レイナからのボールをカイトが胸で巧く処理して、後ろにいたアクイラーニへいったん戻します。一瞬、アクイラーニは処理を誤った様に見えましたが、これが逆にスパーズディフェンスの予想外の方向へのトラップになり、アクイラーニはここで一瞬フリーに。アクイラーニは再びカイトへパスし、下がりながら守備態勢に入ったスパーズディフェンスの隙間を縫ってカイトが放ったシュートがゴール隅に決まって、リヴァプールが先制。シュート自体が素晴らしかったのは間違いないですが、スパーズとしてはややアンラッキーな失点。
ここからはスパーズが試合を支配していきます。
スパーズのサッカーのキモは「リズム」にある様に感じました。レノンがいないと、緩急の付け方がやや不足気味に思えたのは気のせいですかね。
しかしパラシオスは素晴らしい。モドリッチやクラニツァールも動きの質がいいだけに…レノンが復帰したら、ジェナスがベンチにって事になるんですかね。あとハドルストーンもいるのか…中盤のクオリティ高いですね、スパーズは。
パラシオスやモドリッチの動きは、日本人的にはすごく参考になる気がします。決して体は大きくないですが、体幹が強いというか、体の使い方が巧いんですよね。パス&ゴーの動きも徹底できているし…日本人が目指すプレースタイルの一つのモデルケースなんじゃないでしょうか。
試合はやや降着気味のまま終盤へ。リヴァプールは後半はほとんど攻められず。スパーズはロビー・キーンを投入して攻撃的にいきますが、最後のところで粘るリヴァプールディフェンスをこじ開けられない。
そして迎えたロスタイム。交代で投入されたヌゴグを、これまた途中出場のバソングがエリア内で倒してしまい、スパーズ万事休す。このPKをカイトが、一回の蹴り直しをもろともせずにしっかり決めて試合終了。それにしても、カイトは本当に元気だなぁ…マンオブザマッチは、カイトで文句なしでしょう。スパーズは最後のところを崩せなかったのが痛い。ロビー・キーンは存在感薄でしたし…レノンの復帰が待たれます。
ちなみに、この試合の解説は早野宏史。この人、しょーもないギャグが多くて個人的に好きなんですが、今日もステキなギャグを披露して下さいました。
デゲンがゴールキーパーと1対1のシュートチャンスでシュートを撃たず、パスに逃げたシーンでの一言。
「デゲンのこの消極性は…でげんかせんといかんですなぁ。」
実況の方のスルーっぷりも見事でした。
以上、リヴァプールVSスパーズのマッチレビューでした。
