思い出がいつも
暖かい気がするのは
僕等が都合のいい事ばかり
忘れずにいるからなんだろう
いつもの駅の改札や
交差点で聞こえた声に
時々 立ち止まってしまうのは
忘れたかったものが
ふとした弾みで
頭を擡げてきているのを
知らせてくれているのかも
忘れたいものは
よくない出来事の方が多いけど
忘れてしまうのは
いい出来事も
そうでない出来事も 全てであって
一番 悲しい事は
忘れてしまう事よりも
忘れるものを
選べない事なんだろう
風が強く吹いて
奥の方の 隙間に気づく
でも その隙間に
何があったのかを
思い出せないでいる
