未履修のあおりとアイスオーレ-2759b.jpg
窓辺に咲く花にふと
水を遣るその仕草
惰性でついと
笑う君に
言える事など無い

君にはそう
守るべき物が
日常とか体裁とか
馴染めそうも無い

積み上げて崩して
しまうのが怖くて
しがみつく腕の
柔さを愛でて

その辺で
許してしまえばいいよって
抜け殻の君に嘯いてみせる


味の凝ったオードブルも
埃のたたないリビングも
「誰も喜んでくれやしない」
何を話したらいい

僕にはもう晒すべき物も
ひいては帰る場所も
もう疾うに無い

重ね合って 注いで
空になった身体で
君が望む物を
後から探して

花なんか
枯らしてしまえば良いよって
言えた事は精々
それ位で


全てを信じ切れる程
二人は幼くは無い
そうだろう ねぇ

昼間の体温の名残が
指先から消えてく
夕暮れ


積み上げてく分だけ
深まって 離れて
しがみつく腕は
柔さを失ってく

帰るべき場所がある
ただそれだけで
君は救われる
忘れてしまえるだけ


あの花は
何ていったっけ

君の声が
思い出せなくて