未履修のあおりとアイスオーレ-20090706160434.jpg

僕等は知らない間に、色んなものを失くしてしまう。

優しさだったり、思い遣りだったり、厳しさだったり、懐かしさだったり。


気持ちは、留めて置くのが難しい。気が付くと形を変え、その度に僕等は、哀しんだり、やり切れない気持ちになったりする。

繰り返しの毎日の中で、それは少しずつ鮮度を失ってしまう。

走り出す列車のベルや、すれ違うバイクの音や、溢れかえる足音の中に埋もれて、いつかは何処かへ消えてしまう。



忘れない為に、或いはそれが思い出として美しく残り続ける為に、どうにか手を尽くそうとするけれど、それが気休めでしかない事にも、とっくに気付いてしまっている。



変わらないままの未来を望んでいたのは、もしかしたら僕の方で、それを口に出せずにいる事は、とても卑怯な事の様に思えた。


約束を望んでいるのは、きっと僕の方だ。



指切りをしに、行かなくちゃ。こうしてはいられない。



雨はもう上がっている。