暗がりにいてもよく見える
怯えているのがよく判る

再び廻り始める日々の
歯車の音が耳元でする

軋むその音に合わせる様に
後ろで誰かの足音がする

名も無き誰かの無数の足音
水面に拡がる波紋の様に
重なり合って僕まで届く


怯えているのがよく解る
眠れずに居るのが何よりの証拠


壁の星にただ目を凝らす
歪んで消えるまで目を凝らす


心配ないよと言って欲しい
眠りの場所を与えて欲しい


既に見つけた筈なのに
僕は知ってる筈なのに


足音はまだ鳴り止まない
深い眠りは訪れない


何も変わっていやしない






全てを吐き出したら

喉の渇きで目が覚める

空の体を持ち上げる


壁の星などもう見つからない


何も変わらない朝が来る。