喪失を実感するのは
いつも決まって 突然の事で

僕はその度に
欠けてしまったモノが
何なのかを捜し当てるのに
長い時間を要してしまう



ただ 暮らしているだけで
過ごしているだけで

記憶や感情は
そこかしこに 積もって行く

大切なモノも
そうじゃない くだらないモノも

僕等は身に付けて
追われる様に 生きていく


長い長い 繰り返しの中で

僕等は
どれだけのモノを得るのだろう

どれだけのモノを失くすのだろう





今 ただ一つ確かな事は


僕等は 変わってしまったのだという事



それは いつのまにか変わり行く
対岸の景色の様で


ゆるやかに加速する 毎日に

僕は 置いてかれてしまったんだろう





少しづつ色褪せる
日々に反比例して


川沿いの路は

春色に 染まっていく。