オシムが目を覚ました時の
最初の言葉が
『試合は?』
という言葉だった




降格が決定していた
横浜FCが
最終節で浦和に土をつけ
土壇場で鹿島が優勝をさらった

誰よりも生き生きとプレーしたのは
横浜FCの
あの三浦知良だった





そんなニュースが流れた


やっぱりプロは凄い






好きな事を仕事にするのは
とても難しい

そしてそれ以上に

同じ物事を好きでいるのは
もっと難しい


どんな職業だって
好きな事ばかりはやっていられない

対価として賃金を受け取る以上
仮にそれが
辛くて嫌な事だって
引き受けなくちゃならないから



時には自分を『殺して』まで
やらなくちゃならない


それが仕事なのだ





オシムは真夜中の
海外の試合を見終えた後
倒れたんだそうだ


代表監督は過酷だ

選手選考
練習や合宿
マスコミ対応
情報収集

超過密なスケジュールの中

オシムはこなしてきた

仕事を全うしてきたのだ


そして
少しだけ無理をした

仕事の為に
自らを『殺した』




横浜FCはJリーグ史上
最速での降格が決まっていた

残された数試合へのモチベーションは
はっきり言って
低くたっておかしくない

しかも最終節の相手は
アジアチャンピオンに
なったばかりの浦和とくれば
見えていた勝負だったハズ


なのに彼らは戦い抜いた
カズは精一杯のプレーで
彼らを鼓舞し続けた


目の前の勝利の為に
自分の殻を破り続ける






オシムは後悔なんて
これっぽっちもしていないだろう

カズは妥協なんて
これっぽっちもしていないだろう




きっと
オシムもカズも好きなのだ


フットボールと関わる事が

あの試合がどうなったのか
この試合でどこまでやれるか

気になって
楽しみで仕方がないのだ。






そんなニュースを
僕は部屋で一人
耳掻きをしながら聞いていて


ふと気になったのだ




僕にとって

サッカーとは
フットサルとは

プロでないなら
遊びでしかないハズ


ならば


プレーする事
関わる事を


楽しんでいるか?




仕事にでもした気に
勝手になってやいないか?



いつのまにか
ボールを避けてやしないか?





負ける気がしなかった
敗けた気がしなかった

勝ち負けなんて
どっちだってよかった

ゲームに関わる事が
唯々
楽しくて仕方がなかった


そんな自分を
忘れてやしないか?



好きな事を続けるのは難しい


けれど


続ける努力を
好きでいる事を


僕はどれ程の間
してこなかったんだろう


忘れたふりを
ずっとしてきたんだろう






まだ間に合うなら

思い出さなくちゃ。



病床の指揮官と
永遠のサッカー少年


それから
ザンブロッタ赤沢氏と
林氏に感謝







もういっちょ頑張ろうと決めた
真夜中。