苛立ちは募って
悩みは積もって
心で膨らんで

君は
憂欝と共に吐き出した

それでも何だか
靄は消えなくて

吐き出した声は種となり
気付けば足元の土で
やがてそれは
憂欝の樹へと育った


樹は日を重ね
小さな実を幾つもつけて


いつのまにか

口をつくと出るのは

呟く様な
尽きない悩みの種ばかり




明けない夜は無いし
止まない雨は無いなら

この樹が枯れる事も
実をつけない事も

無いという事

憂欝の樹が
成らせた実が

また新しい種を撒き
新しい樹を生やしてく


見回したら
周りはみんな
生い茂る憂欝の樹々達






けれど

明けない夜は無いし
止まない雨は無いから

必ず今日が終わり
必ず明日が来る


樹々の向こうの
僅かに見える青い空

君には見えるだろうか

もし見えたなら

それを声にして
言葉にしてみて



それが新しく
君の足元に

零れる種になる

種は新しい樹を生やし

新しい実をつける




繰り返しが生む
冴えない
苦しいだけの毎日を

繰り返す事だけが
新しい
見た事ない毎日へと

変えてくれる
可能性を与えてくれる


立ち止まって
蹲ってたら

そこが行き止まり


憂欝の樹は
退屈の花を咲かすだけ






朝まであと少し

目が覚めたら

明日はもう始まってる



誰も知らない君が


もうすぐそこまで
会いに来てるかも


樹々も種も
何も無い土の上で

また会えたらいい






だから
今日はおやすみ





また明日。