皆様こんにちは!  


 いつもお忙しい中、ご購読
 ありがとうございます。


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  勇気とは、特殊な知識のことだ。


  つまりそれは恐るべきものに対して
  如何に恐れを抱くか。


  そして恐るべきでないものに対して
  いかに恐れずに対処するか。


  その心得のことだ。

  =デーヴィット・ベン・グリオン=

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  先月、料理セミナー終了後、
  「勇気」(引用は「心のチキンスープ」)
  というお話をご紹介しました。
 
  内容は、搭乗した飛行機が車両故障の
  ため離陸飛行場に戻るのですが、
  かなり危険な状態なのです。


  ほぼ全ての乗客が恐怖で怯える中
  小さな娘を持った母親だけが、
  震えず、怯えず、わが子に言葉で愛情を
  注ぐのです。


  涙がこぼれるぅ。
  10回くらい、朗読の練習をしました。


  最近、滅多に、身の危険をじわじわと
  感じることもない生活をしており、
  身の引き締まる思いで読みました。

  
  今日、冒頭でご紹介した言葉は、
  そういった、身体の危険と言うより、
  日々起こる心の動揺について、
  非常にわかりやすく説いている言葉で、
  とても印象に残りました。
  ・・ここを開店して、はじめて知った
  ・・独立の恐怖に対しての学びでした

  
  最近どちらかというと、積極姿勢、
  ポジティブ思考系がもてはやされますが、
  必要な「不安」「恐怖」もあります。


  イケイケで、成功する時もあろうかと
  思いますが、本来不安なのに、強引に
  それを説き伏せて、または、
  それを無視して進むことが
  僕は、好きではないのです。

  間違いだとすら思ってます。


これは、ポジティブな思考そのものを
  を否定するのではありません。


  人が持っている感性は、その人に必要
  だからあると思います。
  逆も言えます。
  そういう感性だからそういう人である。
  といった感じです。
 
  強気の人もいれば、少し弱気の人もいる。

  強引に進むことが良いときもあれば、
  立ち止まった方が良いときもある。


  勿論、ずっとそのままの人もいれば、
  訳あって自ら修正する人もいるでしょう。

  それらですら、大きな流れにきちんと
  入っている。と思うのです。



  運命論者じゃありません。
  自分を、見つめたいのです。


  デーヴィット・ベン・グリオンは、
  片方だけを強調してません。
  両方をきちんと理解する事を言ってます。



  フレンチ専門の料理人にとって、
  「勇気」を使った言葉で、有名な言葉が
  ございます。

  それは、井上シェフが仰った、
  「ギリギリまで味をする勇気」


  これで、きっと多くの料理人が
  しょっぱいものを作った可能性が
  大きいと思うのですが・・・・。


  井上シェフは、卓越した味覚センスを
  お持ちですから、その紙一重が
  お分かりになる。


  でも、僕のようなものがやれば、
  やっぱりしょっぱい。

  多くのフレンチがしょっぱいと
  言われて久しいです。

  と言うことで、僕は、恐れ多くも
  井上シェフの言葉を勝手に解釈して、

  「ギリギリまで、味をしない勇気」

  の実践派です。


  勿論、自分が感じるギリギリちょっと
  前までは、しますがそこでやめよう。
  と決断するのです。


  ここには、ナベサダの音楽哲学も
  入ってます。


  「何をいいたいかは、僕が言うことではない」
  「それは、リスナーが感じること」


  料理と結びつきませんか?これ。(笑)
  僕は、大好きです。
  陶芸家になりたかったせいか、
  妙に納得してしまうのです。
  (陶芸は窯に入れたら、神頼み)m(_ _)m


  今日も、新しいインスピレーションを
  迎える、そして、迎えにゆく
  1日でありますように。


「愛される料理」

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