前回、カタカナと、ひらがなから受ける印象の違いについて触れました。
日本語には、さらに漢字があります。
僕は、仕事で文章を書くとき、この3つのどれを使うか結構気を使っています。
一般的に言うと、「ひらがな」は親しみやすい、暖かい、幼いなどの印象を与えますが、多用すると読みにくい文章になります。
「きのうともだちといえのちかくのこうえんにいきました。」
「家の近く」「行きました」
があるので、「こうえん」が公園であることが分かりますが、前後の文脈がないと、講演なのか、公演、後援なのか分かりません。(カタカナも同様)
「かたかな」はシャープで、堅いイメージがあります。
これも多用すると、分かりづらい文章になります。
「ワレワレハウチュウジンダ エムナナジュウハッセイウンカラキタ」
一方、漢字は表意文字なので、文字自体に意味があり、文字を目で追いながら、同時に意味を理解できるというメリットがあります。
日本語には「施行」「志向」「思考」「試行」「至高」「嗜好」など同音異義語が、たくさんあります。
漢字で表記すると、即座に意味を理解できるという利点がありますが、やはりこれも多用すると読みにくくなります。
「先日は数多ある展示ブースの中から、私共の処にお立ち寄り頂き誠に有難う御座いました。」
ん?明治生まれの人が書いたのか?(笑)
「ひらがな」「ヒラガナ」「平仮名」
「がん」「ガン」「癌」
「ばか」「バカ」「馬鹿」
「おしゃれ」「オシャレ」「お洒落」
最近僕が感じるのは、介護施設名のひらがなの多用です。
「有料老人ホーム くれぱすらんど」
「特別養護老人ホーム あっとほーむ」
「介護老人保健施設 ぽっかぽか」
「居宅介護支援 おれんじくらぶ」
「グループホーム ひのあたるいえ」
(※実在するものはマズいので、僕が作ったものです。)
優しさ、暖かさを印象付けたいのでしょうが、やりすぎです。
高齢者をバカにしてるのか、と言われても仕方ないでしょう。
さて、意図的に使用されることで、特別な意味を持つようになることもあります。
「薬」は一般的です。
「くすり」は、子どもにも分かるように。
ところが「クスリ」は、ドラッグを想起させます。
「カワイイ」もそうですね。
別に可愛くなくてもいろんな意味で使うみたいです。
「えーっ、めっちゃカワイイんだけど?」
と言われたことがあります。
断言しますが、58歳のおっさんは絶対にかわいくありません。(笑)
次回は、「“」について書きます。