ときは1939年、第2次世界対戦下のイギリス。
のちに「人工知能の父」と呼ばれるようになる天才数学者アラン・チューリングの数奇な人生を描いた実話に基づいた映画です。

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世界最強と言われたドイツの暗号機「エニグマ」
これを、イギリス政府の極秘任務を受けたアラン・チューリング率いるチームが解読しようとします。
成功までには多くの紆余曲折があり、スリリングな展開に手に汗握ります。
その後の「非情」な決断には胸を締め付けられるような感じがしました。
戦争を二年近く早く終わらせ、推定1.400万人の命を救い、イギリスを勝利に導いたアラン・チューリングと彼のチーム。
しかし、その存在や活動は最高機密として、イギリス政府によって隠し続けられてきました。
半世紀ぶりに情報が公開され、彼らの活動の全貌が明らかになり、この映画が作られたわけです。

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ここで僕が思うのは、日本と欧米の「情報の扱い」の違いについてです。
民主主義が成熟した欧米では、「情報は国民のもの」と考えます。
ですから、国家機密であっても基本は、原則公開です。
しかるべき時が過ぎたら、当時の政府が行った決断を衆目に晒し、検証、総括することが当然と考えます。
一方、形だけの民主主義を真似ている日本。
権力者(総理大臣、政府、内閣、与党国会議員、国家公務員など)は、「情報は自分たちのもの」と考えているフシがあります。
「間違いだったかもしれない」とのちに批判されたくないので、いろんな手を使い公開を先延ばしにするのです。
日本版NSCで何が話し合われたかの議事録を、あれこれ理由をつけて義務化しないようにするのも同様です。
そこには「国民は黙って俺たちの決定に従えばいいのだ」
という本音が透けて見えます。
1979年衆議院選挙に出馬した麻生太郎氏が、支援者に対して
開口一番「下々のみなさん!」と呼び掛けたことからも分かるように(笑)、
彼らは自分たちを特権階級だと考えています。
まあ、何代も続く世襲議員は、おぎゃーと生まれ、物心ついたら家は大金持ち、周りの大人から「おぼっちゃま扱い」でちやほやされ、真剣に勉強しなくても国会議員、総理大臣になる将来は保証されている…。
お山の大将、裸の大将になってしまうのも仕方ないのかも知れません。