有名人や企業が不祥事を起こし、お詫びのコメントを発表したり、謝罪会見を開いたりする。以前からピンとこない言葉がある。
まず一つ目は「遺憾」
私が子供の頃は、「遺憾」と言えば政治家の専売特許的言い回しだった。「そんなに悪いことじゃなかろう。誰でもやってることだ。私の場合たまたま露見してしまっただけ。」と謝罪など全くする気のない政治家が、でも反省している振りだけする場合に「誠に遺憾であります。」とか言っていた。
ところが今日、偽装がバレて謝罪する企業の担当者、イジメを隠蔽していたことが発覚してお詫びをする学校の校長までもが「誠に遺憾です」みたいに使っている。
「遺憾」の意味を調べてみると、[名・形動]期待したようにならず、心残りであること。残念に思うこと。また、そのさま とある。
遺憾に反省しているとかお詫びの気持ちを表すなんて意味はないのである。
この際「遺憾」を葬り去ろう。
方法はこうだ。
会見で「大変遺憾に思っております。」という場面があったら、必ず「今遺憾と言われましたが、すみません、どういう意味でしょうか?」質問するのである。
どうせ意味など知らず、ただ真似して使っているだけなので、まともに答えられないはず。(記者の皆さんがんばってください)そうやって「遺憾」をクローズアップさせ、みんなで意味を共有し、謝罪の場から駆逐する。
我々一般人もHPやブログ、SNSで「遺憾」を見るたび「どういう意味ですか?」と質問しまくる。
言葉は生き物だから月日とともに消えていくものもあれば、若者が発明したものが大人まで波及し、そのうち辞書に乗るようになるものもあるだろう。
故意に「遺憾」を葬り去ることに意義もあるかもしれない。
でも私は「誤っている体」「何となく耳あたりが良いが本質は違うところにある」みたいな曖昧な言葉はなくなっても良いと思っている。
使わなければ死語になる。