わたしの書く文章は
おみくじのようであればいいな。と思っている。

無作為に選んだ一枚のカードのようでありたい。

「当たるも八卦、当たらぬも八卦」の、易占のようでありたい。

偶然手に取って開いた本の一節のようでありたい。



はっきりと決まった意味はなくて
それはただ、受け取った人が意味を与えるような。

文章とその人が出会って、はじめて意味が生まれるような。


それはただのきっかけにすぎない。

抽象的だから、どのようにも解釈できる
当てはまるとも言えるし、でたらめとも言える

背中を押すこともあれば
後ろを振り返らせることもあるかもしれない

もしかしたら、すごく昔の出来事に
偶然に光を当てることもあるかもしれない



悲しいときに、寂しいときに、不安なときに

紡いだ言葉が、はらりと舞いおりるかもしれない。

何一つ重ならずに通り過ぎるだけかもしれない。



紙飛行機を飛ばすように

たんぽぽの綿毛をふっと飛ばすように

宛先など考えずに、ただ、手放す。



その先で、もしもあなたに真正面から届いたら

それはたぶん、ちょっと

奇跡のようだと思う。



文章とその人が出会って、はじめて意味が生まれる。

そんな出会いが、ほんとうにあるとしたら。


 

 

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最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

この3ヶ月くらい、文章を書くことができなかったのですが

またぼちぼちやっていこうと思います。

 

またどうぞ、お越しくださいませ。

 

 

山本麻莉