「自分へのご褒美」っていう言葉が
昔から、なぜか
しっくりこない。
 
 
違和感の理由は、
そうか。
 
 
ご褒美って、自分の中で
目上の人から
与えるもののイメージだった。
 
 
上下関係がある感じ。
 
 
「では 褒美を取らせよう、
 ふぉっふぉっふぉっ」みたいな感じ。
 
 
課題を達成した
報酬みたいな感じ。
 
 
ほんの些細なニュアンスなんだけど
なんかしっくりこないのは
 
「自分」と「自分」は対等のはずだから。
 
 
 
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自分へのご褒美、の代わりに
なんて言葉を使うだろう?
 
 
そう思った時に
ふと目についたのは
 
「甘やかし」という言葉。
 
 
 
 
「甘やかす」?
 
ほんの少し、ネガティヴな
イメージの言葉かもしれない。
 
親が、子に対するイメージだから
そこにも上下関係はあるかもしれない。
 
 
 
「甘やかす」を英語で言うと?
 
 
そう思って調べたら
『pamper』だった。
 
 
オムツの『パンパース』でお馴染み
 
『pamper』。
 
 
 
 
「甘やかす」という意味が転じて
 
「大切に育てる」という意味から、
 
『Pampers』と名付けられたそう。
 
 
 
 
大切に育てる。
 
 
 
愛情を注いで、
注意ぶかく見まもるように。
 
 
寒ければ
風邪をひかないように毛布をかけて
 
怖い思いをしたなら
落ち着くまで抱きしめて、そばにいて
 
小さなことでも、もし達成したなら
心の底から 一緒に喜ぶような。
 
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大切に育てる。
 
 
自分を、大切に育てる。
 
 
小さい頃、ほんとうは
してほしかったことを
 
すこやかに、のびやかに
成長していくために必要なことを
 
ぜんぶ。
 
 
自分に
ぜんぶ、
してあげるような。
 
 
 
「大切に育てる」。
 
 
それは なんだか
 
「慈しむ」ということと 
 よく似ている気がした。
 
 
 
 
 
 
自分を、「甘やかす」
 
自分を、「大切に育てる」
 
自分を、「慈しむ」
 
 
 
どの言葉を 使ってもいい。
 
 
 
いちばん、しっくりするほう。
 
いちばん、抵抗なく言えるほう。
 
いちばん、心に優しく染みこむほう。
 
 
 
自分はこのままでもいいんだ、と
 
いちばん
優しく包んであげられるほう。
 
 
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お越しくださり、
ありがとうございました。
 
明日もあなたが笑顔でありますように。
 
 
山本 麻莉