朝、保育園に息子を送った帰りに

自転車をこいでいた時のこと


後ろから来ていた車が、私を追い越しざまに

強めにクラクションを鳴らしていきました。


びっくりして、嫌な気持ちになって、でも

真っ先に ぐるぐると考えが巡ったのは

自分が正しかったか、間違ってたかということ。


道路交通法的には
私、間違ってないよね?

私は、左側の車線に駐車してあった車を追い越そうとしただけであって、それをさらに追い越してきた あの車の方が危ないよね? 間違ってるよね? 追い越す時にスピードも落とさないで、危ないよね?


私、悪くないよね?




けれど、家に帰ってきて
自転車を止めて、立ち止まったら
心臓がものすごくドキドキしていることに
気がついた。

あぁ、そうか。
私は怖かったんだ。

 

正しさを主張したいんじゃなくて、
 

怒りでも悔しさでもなくて、
 

 

私は、めちゃくちゃ 怖かったんだ。





車のクラクションの音は
驚き・不快感を感じさせるようにできている。
そうじゃないと、とっさの危険を知らせることはできないから。


クラクションを鳴らされた時の

自分に起きていたこと。

 

その出来事に反応した「だけ」じゃなく
 

その音を聞いて、不快感を味わったことで
 


今までの怖かった経験、嫌だった経験が
いくつもいくつも、

一瞬で思い出されて


あふれた その記憶と


つながってしまったんだと思う。





それぞれの記憶は 

ハッキリとわからなくても


その、何となく嫌な感じ、
怖い感じ、
足がすくんで動けない感じ。


頭ではわからなくても

心では怯えていて


体では心臓がバクバクして、

息が苦しくなって、
ぎゅっと硬くなって


「ここは安全じゃない」と叫んでるみたいに。





そして、これは推測なのだけど

似たようなことは、

多分いたるところで
 

日常の中で、

もっと わかりづらい形で起きている。



誰かに、少し大きめの声で怒られた時。

感情をうまく抑えられない子どもに叩かれた時。
睨みつけられた時。


他にも、たぶん、色々。


頭で考えれば、

大したことじゃない
これくらい許してあげないと
ちゃんと理由があるんだから
あの人だって大変なんだから

そうやって割り切ろうとするけれど


心と体が納得してくれない
”どうしても割り切れないもの” が

残ってしまうんだとしたら?

 



ひょっとしたら、
理屈では表せない

過去の記憶と感情の、何か
もやもやっとしたものに囚われて
 

心と体が、怯えていないか?


誰にも気づかれずに

凍りついていないか?

想いを巡らせて、

気にかけてあげることにする。





ひとつの出来事がきっかけになって


ぼんやりとした形にならない記憶が
心の中に溢れて、

「今いる場所が安全だ」と
 思えていなかったんだとしても


それは、自分のいる『今』じゃない。



記憶からよみがえってきた、
過去にしか存在しない
自分の中にしか存在しないもの。

もう、どこにもないものだから。

 

 

今、ここ。



青い空が見えてる。
 

洗濯物が風に揺られてる音が聞こえる。
 

スニーカーの底越しに、地面の感触。
 

冬の冷たい空気の匂い。


今、ここ。

今、ここ。


そうして繰り返すうちに、
心臓の動悸はおさまって
不快感も いつしか和らいでいる。


今、ここ。
 

 

 

 

あぁ、戻ってきた。

 

 

* * * * * * * * * * 

 

 

今朝あった出来事と、

心の動きを書いていったら

少し長くなってしまいました。

 

 

わたし達は、何か問題が起きた時に

「頭」で考えて、解釈をして

 

 整理して、収めようとする。

 

 

けれど、どうしたって収まりがつかない

その理由は

「心」と「体」、

 

さらに根っこにある

人間の「本能の働き」を

 

きちんと認めてあげていないことが

原因だと思っています。

 

 

理屈で表せなくても、

嫌なものは嫌だし

怖いものは怖い。

 

それを、きちんと感じてあげられたら

「わたしの役目は終わった」とばかりに

すっと消えていくものだから。

 




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お越しくださり、ありがとうございました。

 

明日もあなたが笑顔でありますように。

 

 

山本 麻莉