感性が豊かだ、と言われる人は

 

心の中に 「うつわ」 を 持っているんだな、と思う。

 

 

見て、聴いて、ふれて、感じて

 

生まれた 心の動きを

 

あふれた感情を

 

 

湛えて(たたえて)おくための、

 

透明な「うつわ」。

 

 

 

 

美しい景色を見て

 

夕焼けを眺めて

 

誰かの話に、深く耳を傾けて

 

懐かしい記憶の 残り香を 嗅いで

 

 

 

感情が生まれて、立ち昇ってくることも

 

そうして生まれた感情を

すぐに洗い流してしまわずに

 

心の中の「うつわ」に満たして

しばらくの間

じっと眺めていることも

 

 

 

どちらも、きっと

無意識でやっている。

 

 

だから、簡単には 気づかない。

 

それ自体が、ひとつの「才能」で

あなたが持つ 魅力 だということに。

 

 

 

 

 

 

 

「うつわ」の中で

 

色が混ざりあうのを

 

 

じっと見つめている、

見届けている。

 

 

 

誰かの話を深く聴く時、

相手の心の「うつわ」の色と

 

共鳴して、

 

よく似た色で 「うつわ」は満ちる。

 

 

そうして移ろう

色の 変遷を

 

一緒に見つめている

 

見届けている。

 

 

 

 

 

感性、あるいは

 

共感性とか

 

繊細さとか

 

言われるもの。

 

 

わたしの中では

そういう、「うつわ」のイメージ。

 

 

「うつわ」と、

 

それを満たす

 

柔らかで 時に激しい 色彩のイメージ。

 

 

 

 

 

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ヒンディー語で

 

「私はうれしい」というのは、

 

「私にうれしさがやってきて とどまっている」という言い方をするそうです。

 

 

同じように

 

「私はあなたを愛している」というのも、

 

「私にあなたへの愛がやってきて とどまっている」。

 

 

感情は、「私」の所有するものではなく

 

「私」という「うつわ」にやってきて、

 今この瞬間にとどまっているもの。

 

 

最近は、そんなイメージを持っています。

 

 

 

 

 

「うつわ」=人間観が すごく面白かったです。

難しいけど…凝視

 

 

 

 

感情に、

 

ただ 翻弄されるでもなく

 

合理的にコントロールするでもなく

 

ただ、眺めて 見届けて 味わいきる。

 

 

そんな風でありたいです。

 

 

難しいけど…凝視

 

 

 

 

 

お越しくださり、

ありがとうございました。

 

明日も、素敵な日でありますように。

 

 

山本 麻莉