怒っちゃいけない。

 

大きな声を出すのは大人気ない。

 

怒りは

コントロールできるはず、

マネジメントできるはず。

 

 

それってほんとう?

 

 

 

 

 

心理学の界隈で

怒りは

 

湧きあがったそのままの感情、

「一次感情」であるという説明と

 

 

悲しみなどの、別の感情が根っこにあって

それを覆い隠すように存在している

「二次感情」であるという説明、

 

 

どちらも見かけます。

 

 

 

 

ひと口に「怒り」と言っても

 

「子どもを相手にしていて、

 つい我慢の限界を超えてしまった」

 

 という瞬間的な怒りと

 

 

「3年前、あの人に言われた言葉に

 今でも怒りが込み上げてくる」

 

 という持続的な怒りとでは

 

 

種類が違うので、

その差も大きい。

 

 
 

 

「子どもを相手にしていて、

 つい我慢の限界を超えてしまった」

 

 という瞬間的な怒りの場合。

 

 

大声を出したり

何かを投げつけたいような

衝動に駆られたり…と

 

行動は「怒り」に見えても

 

実態は

「恐れ」からくる

パニック状態に近いのだと思います。

 

 

 

 

わかってもらえない

尊重してもらえない

大切なものを大切にしてもらえない

 

そんな恐怖。

 

 

 

大切なものを脅かされたから

それを守るために

戦う。

 

 

生き物としての

「防御反応 = 怒り」

 

 

何か大切なものを

守るために

もともと備わっている感情。

 

それが「怒り」なのだと思います。

 

 

 

だから、

 

パニックが過ぎ去ってからで

構わないから

心に聞いてみる。

 

「わたしは何を守りたいんだった?」

 

「わたしは何を傷つけられたくなかった?」

 

 

 

何を守るための「剣」だった?

 

 

 

 

 

それがわかったなら

怒りの感情は備えたままでも

 

それを振りかざすことは

だんだんと減っていくと思います。

ゆるやかで、少しずつでも。

 

 

何を守りたくて

何を傷つけられた時に

自分は激しく反応してしまうのか。

 

 

自分に何が起きているのか、

自分がきちんと

把握できていること。

 

 

それは、自分を信頼することに

つながっていると思うから。

 

 

ひとりで難しければ

誰かに話したりしながら

 

少しずつ、

「怒り」の根っこにあるものを

 

紐解いてゆければと思います。

 

 

 

 

 

 

 

お越しくださり、

ありがとうございました。

 

明日もあなたが笑顔でありますように。

 

 

山本 麻莉