自分がRPGの登場人物だったなら?

 

わたしは今、どこにいるんだろう。

 

 

 

自分が生まれた小さな町で

道具屋の片隅で働いているのかな。

 

お城の中を歩いているのかな。

 

草原で馬の世話をしているのかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなふうに平和にはじまったとしても

 

 

何かのきっかけがあって

物語は動き出して

 

 

ある時、もしかしたら

気づくのかもしれない。

 

 

 

 

「自分は、外の世界に出てもいいんだ」って。

 

 

 

 

 

 

 

 

新しいことにチャレンジすることは

いつも、少し怖くて。

 

 

今いる場所を離れて、

新しいことを始めるのは怖い。

 

やったことがないから怖い。

 

それは、あたりまえのこと。

 

 

 

だから、少しだけ想像してみる。

 

 

 

 

 

「自分がロールプレイングゲームの登場人物だったなら?」

 

 

 

 

 

 

 

生まれた町で一生を終える人もいる。

ひとつのことを成し遂げたいと。

それを誇りとする人もいる。

 

 

どうしようもない事情で

家に帰れなくなって

大きな流れに身を投じる人もいる。

 

 

特に理由はなくても

「外の世界を見てみたい」

 

ただ、それだけで

旅立ってしまう人もいる。

 

 

 

 

 

 

 

生まれた町を出て、

広い世界に出てみる。

 

 

街道沿いに歩いて。

船に乗って。

 

 

行ったことのない町へ

違う大陸へ

 

 

そして誰かに会いたいと願う。

 

 

一緒に旅をしたいと願う。

 

 

 

 

特に理由はなくても

「自分がそうしたいと思ったから」

 

ただ、それだけで

旅立ってもいい。

 

 

 

そうして旅立ったなら

「この先に何が起こるんだろう」

 

 

その思いだけで

もっと、もっと

進んでいきたくなる。

 

見届けたいと思う。

 

 

 

予想に反して、

つまらなかったら

もとの場所に帰ってきてもいい。

 

 

 

自分がロールプレイングゲームの

登場人物だったなら、

 

いま。

 

長年、修行をさせてもらった町を出て

海に続く街道を

歩きはじめたところ。

 

 

 

 

 

* * * * * * *

 

 

ドラクエでも

ファイナルファンタジーでも

 

物語が進むにつれて

行ける場所がふえていく。

 

地図の隠れている部分を

見つけ出したくて

たどり着きたくて

 

それだけ。

 

 

その判断をするときの

「怖さ」は、いったん横に置いて

 

「楽しさ」

「わくわく」に、フォーカスしていく

 

 

だって、

「自分がそうしたいと思ったから」。

 

進む理由は

 

自分を信じる理由は

 

それだけでいいのかもしれない、

と思うんです。

 

 

 

 

もちろん、そう思えない時もあるけど

 

最終的には

「自分が望んだことを、

 自分に叶えさせてあげたい」から。

 

 

そう思える日もあるだけで

いつのまにか

 

きっと、今とは違う場所に

行けると思うから。

 

 

 

 

 

 

お越しくださり、

ありがとうございました。

 

明日もあなたが笑顔でありますように。

 

 

 

山本 麻莉