頭で考えて書く文章と
心を開いて、感情を乗せて書く文章は
違うもの だね。
頭で考えて書く文章は
何かを説明するための文章。
黒一色で描くスケッチに似ている。
余計な線を削ぎ落として、正確に
形を伝えるための文章。
心のままに書く文章は
その瞬間を残すために、描く
人物のいる風景画に似ている。
その時 そこにある物、空気、光
その人のまとう影
映し出される感情
丁寧に繊細に、色を混ぜて
選びとり、写しとり
その瞬間を留めておくために、描く
その時
心の中に想起される出来事、
自分の感じ方、
まだ繋がっていない無数の点。
揺れ動く、形にならないものたちを
丁寧に
言葉を選びとり
文を紡ぎ
その瞬間を自分が捉えるために。
そうして取り出して
実体を持った言葉は
その時はじめて、世界に生まれる。
感情の媒介
記憶の触媒
想起される「なにか」
思考はどこまでも広がってゆける
想起された「なにか」で
わたしはそれを読んだ誰かと
思いもよらない方法でつながる
そんなことを夢見ている。
ただ、
「祈るように」書く。
* * * * * * * *
確かモネだったかな。
絵を発表した時に
「こんなものはただの印象でしかない。」
そんな批判を受けたのだと。
その言葉を冠して、やがて
「印象派」の名が生まれたのだと。
わたしの文章も
ただの印象でありたいなと思う。
何も定義しない
何も説明しない からこそ
「正しさ」から自由でいられる気がして。
今日も
心のままに、色を選び取るように
書いています。
お越しくださり ありがとうございました。
明日もあなたが幸せでありますように。

