天地人三才の原理は、日常生活の色々なところで使われております。肉体と精神の構造を考える上でも役立ちます。まず肉体と精神について考えてみましょう。
人は生まれるとき、肉体と精神が同時に備わっているわけではありません。初めは器(肉体)のみで中身(精神)は空っぽの状態で生まれてきます。ですが、両親の気や兄弟姉妹の気、周りの人の気を受けながら精神はどんどん膨らんでいくのです。
天地人三才とは肉体が生まれ一年目で天の気を受け、二年目で地の気を受け、三年目で人の気を受け、そこで初めて人間の仲間入りになったんですよという意味を表します。ですからまだ半人前の未熟な人のことを青二才と言ったりしますよね。この青は肉体が生まれる方向東の色を示し若さを表します。まだ心身ともに未熟ということですね。人間の意識が芽生える時が三年目になり記憶や物心がついてくるのもこの頃からです。『三つ子の魂百まで』の格言も天地人三才から生まれたものです。人の仲間入りをした時から死ぬまで性格や考え方はそうそう変わらないんですよということを表しています。
この三という数字はとても大切で完全数と呼ばれています。天の気、地の気、人の気を全て含めた完全数になります。ちなみに生まれて五年目で地上の五行の気(木火土金水)が備わり欲求の意識が生まれ、七年目で天上の七つの気(太陽、月、木星、火星、土星、金星、水星)が備わり判別の意識が生まれ、7才になると男女の性別を意識するようになります。儒教の中にも『男女7才にして席を同じうせず』という教えがあります。
この三、五、七という数字は七五三の数字にも使われております。一年目を陽、二年目を陰、三年目を陽というふうに、陽陰陽陰と続けていき、三年目までを掛け合わせますと
陽(+)×陰(−)×陽(+)=陰(−)女の子
五年目までを掛け合わせると陽(+)男の子
七年目までを掛け合わせると陰(−)女の子
となり正式には三才は女の子、五才は男の子、七才は女の子の成長を祝う儀式となっています。
何をやるにもまず三年継続してみる。三年が難しい人にはまずは三日やってみる。それができたら三週間、三ヶ月と徐々に期間を伸ばしていくと良い運の流れを作っていけます。新しい会社に入ったとしたら、一年目はまずは業務を覚えることが優先されますよね。二年目はその教えられたことに対して、自分なりのやり方考え方などをプラスしていけば良いのです。別の方法でやって効率を上げてみたり、改良法などを考えることによって、同じ業務であっても次元が上がっていきます。そして三年目はその業務をさらにわかりやすく後進に教えることができて一つのサイクルが完成するのです。もちろんこれで終わりではありません。五年目、七年目と節目節目でまた考えることが出てくるはずです。三年、五年、七年を自分のレベルアップとしての目安にしていけたらいいですね。
⚪︎肉体=陰=女性
⚪︎精神=陽=男性
肉体が先に生まれ、三年目に人の意識としての精神が生まれるのですから、基本的には同い年であれば女性の方が男性より三年ほど早く成長します。子供時代も女性の方が早くませることが多いですよね。ですから、相性としても年齢だけで考えると男性の方が三歳くらい年上の方が女性にはバランスが取れるのです。また就職したての同期入社などになると、女性の方が男性よりも早く運を伸ばしていきます。まだ男性の方が運の開発をする前に結婚してしまうと、男性の運が伸び悩んでしまうことがあります。
人が亡くなる時は肉体の方が先に地上から消えるのですから、地上の五行の気がなくなります。五の数がなくなったので、残された人は人の気である三と天の気の七で年忌法要を行なっていくのです。肉体が生まれて三年で精神が生まれ人になるのですから、肉体が死んだ後、精神が肉体から離れていくのにも時間がかかります。高齢で病気で亡くなる時などはいつかは死ぬという心構えができている状態の場合が多く、魂の数は多いのですが、肉体の魂を繋ぎ止める引力も弱くなっているため、順当に気は分離していきます。残された人は三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌…と続けていき、最後に地上の数の五を使いまた地上に戻って来られるように五十回忌で終わります。この魂の分離は個人差があり、早い人で1年、遅いと50年くらいかかることもあります。若くして亡くなると魂の数は少ないのですが、肉体の引力が強いのでなかなか気が離れていきません。若くして憎しみや恨みなどをもって亡くなった時や、突発的な事故などで亡くなってしまい、強い思い残しなどがあると幽霊になって出てきてしまう場合もあります。これは身強の人(天将、天禄、天南を所有)に起こりやすい現象で心が強く責任感の強い人ほど、その思い残した意識の部分だけが肉体から分離できずにそのまま中央(通常魂は南で生まれ亡くなる時は北へ行く)に残ってしまうのです。天将、天禄、天南星は現実主義ですから、基本的には幽霊は信じないのですが、一番幽霊になりやすいのです。
天地人三才は肉体(現実)が優先で精神(夢、生きがい)はその次であることを教えてくれています。基本的には女性は現実(横線)、男性は精神(縦線)を優先します。しかしまずは男女とも肉体の健康維持に努め、日常生活の安定、食べていくことを優先し、その後夢や理想に近づけるようにその道の知識や専門技術を磨いていくのが自然の摂理に合った生き方になります。


