traveling
中学2年の時に好きなった人がいた。連絡は頻繁に取っていたけど、1度だけしか会ったことない。初めて会ったとき、すごいかっこ良くて一目惚れした。名前はあつし君。頻繁にメールし合って、だけどお互い中学生だったし、私の両親は厳しかったから夜中に電話なんて出来なくて。そのかわり、私の学校が終わった放課後に病院の公衆電話まで歩いてテレホンカードを入れて公衆電話から電話してた。周りの目も気にせずに平気で30分とか喋ってたな。まだ寒い冬の時期だった。学校が終わるとテレホンカードを握りしめて公衆電話まで歩いたっけ。夜も親が寝静まった頃に、そっと家を抜け出して近所の公衆電話から電話をかけて話してた。あつし君からメールが来るとすごく嬉しかった。ほんのちょっと話せただけでもすごく嬉しかった。だけどそんな期間は2ヶ月くらいで終わった。メールが来なくなって、もしかしたらセンターにメールが止まってるのかも?って何度もメールチェックしたりして。でもいつか、またいつも通りにメールが来るんだと信じてた。だけど来なかった。1度しか会ったことがないのに、すごく好きになっていた事に気がついた。それから私は携帯を親に取り上げられて、あつし君と連絡が取れなくなった。どうにか連絡を取りたくて、家の子機の着信履歴を必死で調べたりしてたなあ。携帯を取り上げられる事がなかったから、もしかしたら今頃あつし君から連絡がきていたのかもしれないって何度思ったことか。1年くらいずっと想い続けてた。部屋の窓を開けて、冬の冷たい空気と雪景色を見ながら宇多田ヒカルtravelingを聴いてた。もう使えなくなったピンクの携帯を握りしめて泣いた。切ない恋の思い出。