~彼女side~
『じゃあ、脈測りますね?』
潤くんに触れる指…。
……どうしよう…。
めっちゃ、イライラする。
つか、長くない?
ねぇ?
どんだけ、潤くんの手首持ってるの?
潤くん、脈ないわけ?
アンタ、プロでしょ?
ちゃっちゃっと測って離してくんないかな?
うちの旦那なんだけどっ!気安く触らないでくんないかな?
仕事でチューするのも腹ただしいけど、これもこれで腹ただしい。
『はい、いいですよ。じゃあ、血圧測りますね?』
……潤くんじゃなくて、あたしの血圧が、めっちゃ、上がってる気がする。
あたし、測ってくんないかな?
…だから、早く測って離せってば。
『はい、いいですよ。特にお変わりないですか?』
オイ、めっちゃ、顔覗きこみながら言うなよ。
どんだけ顔近付けるんだよ。
あたしがいなかったら、チューでもしちゃうんじゃないの?
『大丈夫です』
そう、大丈夫だから、早く出てって。
できれば、看護師さんは男がいいですって、指名できないのかな?
潤くんって、なんか、こういう時、女にはめっちゃ優しいっていうか…。
色仕掛けにあったら、チューくらいしちゃいそう。
……ぜってぇ、病院から出ない。
死んでも出ない。
『じゃあ、また点滴終わったら、連絡くださいね』
『はい』
甘い看護師の声と、妙に作ったみたいな男前潤くんの声が、イライラを更にイライラさせる。
看護師さんが出ていって、椅子に座りながら…。
ああ、めっちゃ、点滴引っこ抜きたい…なんて、変な気持ちがドクドクしてる。
『……可愛いかったね、今の看護婦さん』
『そっかぁ?』
腕を擦りながら言う潤くんに…そっかぁ?って…そうじゃなくて、そういう時は、お前が一番可愛いよとか言うんだよー!
『若かったしね』
『ああ…幾つだろうな?』
『興味あんの?』
『あ?』
『何歳?とか、そのうち聞くの?へぇ、若いね…オレなんて、もうオジサンだから、興味ないよね?え?あるの?こんなオジサンでいいの?マジで?じゃあ、今度、飲みに行く?ついでに、そのあと…』
『あー!わかった!もー、わかった!お前、めっちゃ妄想力あんな?くだらない方の。つか、なんか腹減ったな…』
笑いながら、そう言うけど…。
病院から出ないもん。
『ゼリーくらいしかないよ?』
『いいよ、ちょうだい』
冷蔵庫から、ゼリー取って、潤くんに渡したら、引き寄せられる手に、ベッドに座る形となってしまった。
『…ヤキモチさん。食わせてよ』
『ヤキモチじゃないし…』
『じゃあ、なんだよ?一人で、看護婦さんいた時に、イライラしてたクセに…』
頬っぺたに唇をあてて笑う潤くんには、やっぱりバレてた。
『だって、ベタベタ触るし…』
『普通に仕事してただけじゃん』
『…無駄に長かったし』
『長くないし…お前って、本当にバカだな?』
クスクス笑う潤くんに…。
もう、笑えないくらい、ゼリーで口ん中、いっぱいにしてやる。
つづく。
こんばち(●´∀`●)/
いやぁー、久しぶりだな、潤パパ。
切ないチビうるむ編とは、真逆なバカップル…もとい、バカ夫婦。
ここに幸せが待ってるから、チビうるむは楽しく書けるのよね~。
みんなが、わりとチビうるむ、切ないけど好きっていってくれて、出てくる、にのが好きって、にの好きが多いっていう(爆)
ただの脇役ポジションなのになぁ…まあ、本編がにの忘れちゃってるし、出番がないから、チビうるむで満足してちょうだいな。