今秋、円安トレンドになる理由
8月6日。米国債の格付けが引き下げられ、日本の相場は荒れに荒れた。しかし、大和証券キャピタル・マーケッツの成瀬順也さんは「米国債が格下げされても問題はない」と力強く語る!
「実際、債券が売られていないことからもわかるように、米国の債券の格付けがAAAであろうがAA+であろうが大差はない。今後はずっと続いてきた円高トレンドが転換し、円安方向に向かう可能性が高い」
成瀬順也さんがこう予測する根拠は、「足元で円高を招いている3大要因が解消されそうだから」(成瀬さん)だ。
その3大要因の1つ目は、米国の量的緩和政策。米国のFRB(連邦準備制度理事会)は09年以降、QE1(量的緩和第1弾)、QE2(同2弾)と呼ばれる2回の量的緩和を行なってきたが、これはドルを市場に大量供給することでもあり、強烈なドル安(円高)要因になってきた。しかし、この政策は今年の6月末で終了した。
2つ目は、米国政府が抱える債務問題。米国はリーマンショック後の景気対策などで財政が大幅に悪化した。そして現状、今後10年間で4兆ドル(約300兆円)の財政赤字を削減する必要がある。
とともに、当面の資金繰りのために債務上限枠を引き上げる必要もある。債務削減の方法を巡り民主党と共和党の間で揉めに揉めたが、8月2日にとりあえず両党は合意にこぎつけ、来年11月の大統領選挙まではしのげそうな情勢になってきた。
このように、QE2の終了に加えて、債務問題に一応の決着がついたことから、円高への動きが転換点を迎えた可能性が高まり、「1ドル=80円くらいまで揺れ戻す可能性がある」と成瀬さんは言う。
3つ目は米国の景気に対する不安だが、これはまだクリアされたとは言えない。それは、6月と7月に発表された景気指標が急速に悪化し、まだ改善の傾向が見られないからだ。
米国の景気については、「最も重要なカギを握るのは雇用で、特に『非農業部門雇用者数』が巡航速度と言える10万人増のペースにコンスタントに戻るかが最大の焦点だ」と成瀬さんは指摘する。
たとえば、「3カ月連続で10万人増前後の水準になれば、かなり安心感が出る」(成瀬さん)と言う。
では、そのような動きはいつごろ出るのだろうか。
成瀬さんは、「今の米国の雇用の悪化は、震災で部品供給が減少したことによる生産縮小と、金融機関のリストラによるものだが、どちらも一時的な要因」と分析し、「8月に発表された非農業部門雇用者数は、前月よりも約12万人増加した。9月と10月も同様に回復する可能性がある」と言う。
さらに成瀬さんは、「米国の景気に再び安心感が出てくれば、年末にかけて1ドル=85円前後で安定して推移していく」と予測する。
<お話を聞いたのは>
成瀬順也さん
大和証券キャピタル・マーケッツチーフストラテジスト。米国市場などの調査を経て、現在は国内外の経済・株式・為替ほかマーケット全般の投資戦略を担当。
(取材・文/小泉秀希)
8月22日(月)14時39分配信 ダイヤモンド・ザイ
より
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いっていることは良くわかる
しかし、そう教科書どおりに行かないのがマーケット
でも今日は、ムーディーズの日本国債の格下げや
政府の7兆円以上の円安対策費が報じられた
そうなると、この話はまんざらでもない
この話は、アメリカのデフォルトが話題になる前(QE2の終了のとき)には
結構話されていたわけで、まぁ教科書どおりなので当然だが・・・
管理人も当時はこの意見に賛成、ブログにも書いている
皆が円高モードのこの時に
ある意味いった者勝ち的な部分もあるが
この話、決して否定できないね
因みに、今から7年くらい前だろうか
日本の金利は今頃は2~3%なんてザラにあった意見だった
しかし、この状況・・・
要はそういうことだ