こんにちは。

 

柄沢由理(リー)です。

 

 

 

いきなりですが、うちは家族全員同じ歯医者に通っています。

わたしが最初に通い始めて、とっても良かったので夫にすすめ

それから娘、息子と

気づけば全員お世話になっています。




先生は男性。

たぶん、同年代くらい。

いつもマスクをしているので顔全部を見たことはないけれど

目の印象だけは稲葉さん似。

そう、わたしの好きなB'Zの稲葉さんですよ。

ちょっと小さめの、細身の稲葉さん。




彼に似ているから行っているわけではなく(それもちょっとあるか

この先生の対応はあっさりしていて

共感力があるわけではないのだけれど

処置がうまいのはもちろんのこと

今の状態や処置の説明が簡潔で、わかりやすいから通っています。




わかりやすく話してくれるから

ただでさえ怖い歯科治療に見通しが持てるのと

要望を伝えると、できる限りの対応策を考えてくれるので

安心して任せられる。



歯医者って、すごくドキドキする場所だけど

この先生だから大丈夫だ、と思うと

ドキドキが少し和らぐ

そういう安心感を与えてくれる存在です。





この歯医者には、もうひとりめちゃくちゃ素敵な方がいて

それが、クリーニング担当の歯科助手さんです。

彼女は60代くらいなのかなぁ。

『お母さん!』と呼びたくなるような雰囲気で

物腰も言葉もやわらかいのです。

市原悦子さんみたい。




この、悦子さん(仮名)は

クリーンニングをするときは、必ず先に『これからどうするか』を教えてくれます。

今から左下の奥歯に○○しますね

指を入れて引っ張りますが、痛かったら言ってくださいね

口を開けて、指1本分の隙間が空くくらいまでゆっくり閉じてください

はい、そのあたりです

といった具合に

これから起きるちょっと先のことを

流れるようなタイミングと声で言ってくれるの。


だから、やっぱりこれも安心して身をまかせていられます。






そう、わたしはね

こういうことしますよ~って

先に教えてもらえると安心するタイプなんです。





家族の中では娘もこのタイプ。

怖がりなところがある娘もやっぱり

この助手さんの声掛けには安心するようで

ふたりでいつも『いいよねぇ~』って絶賛しまくっています。




でも、わたしたちふたりの『だよねぇ~』に共感しないのが夫。

夫は、そういう丁寧な説明はいらないんだって。

どうせ自分ではできない処置をするんだから

何をするのか教えてくれなくていいから、どんどんやっていいよと思うのだそう。

安心することに対しての優先順位は高くなくて

とにかく早く不快を取り除いてほしいと思うタイプです。





そういうのが何となくわかるのか

稲葉先生(仮名)は、わたしの時には

『柄沢さん、今から○○のために麻酔して、その後処置しますね』

というやりとりを、最低限の当たり前にしますが

夫の時は、麻酔しますね、も言わないらしい!(笑)



先生、段々と説明少なくなっていったよと言うけれど

夫はそのことに対して何とも思わず

むしろ歓迎すらしている感じです。





息子はというと

この人は多分ねー

説明が多くても少なくても、どっちでもいいんじゃないかな。



クリーニングでは、悦子さんの処置と声が心地いいのか

いつも寝てしまうらしい(笑)

その域に達してみたいですなーと、いつも思います。



説明が多いなと思ったら聞いてないだろうし

少ないなと思ってもそれはそれ。

人のやることに、あれこれ思うことが少ないタイプです。






同じ歯医者に通っていても

こうしてほしいとか

こうだったらいいなと思うことがそれぞれ違う。



うちの家族でさえ違うのだから

他の患者さんたちには、もっと違う視点があることでしょう。



たくさんの視点を持つ患者さんたちの

一人ひとりの様子を見て対処する稲葉先生や悦子さんは素晴らしいと思うけれど

きっとこれは最初からわかったわけではなくて

わかりやすい人、と

わかりにくい人、がいると思っています。



いろいろ聞いてくる人なのか

不安なことを伝える人なのか

どうしてほしいかを言う人なのか

どうしたいのかを言う人なのか



人は、言葉と態度で自分のことを伝えるから

これが一致している人は、わかりやすいよね。




痛いのが嫌だけど、痛いって言わないとか

治療に不安があるのに、大丈夫なフリをするとか

思っていることと行動が合っていないと

めちゃくちゃわかりにくい患者になります。





そしてこういうことは、日々の生活の中のいろんな場面で出てきます。



納得していないのにわかったと言ったり

食べたくないのにしぶしぶ食べたり

行きたくないのに仕方なく参加したり


やりたいのになんでもない顔したり

嬉しいのに顔がゆるむのを抑えたり

話したいのに遠巻きに眺めるだけだったり





こんなことは山ほどある。




相手に伝わるのは、行動の方。

何を思っているか、ではなく

どんな行動をしたか、が判断される。


見えないものではなく、見えることの方が伝わりやすいものね。






だから、自分の内側と外側を一致させておくことは

大事なことだと思っています。



時にズレてしまうこともあるけれど

あ、ズレたなってわかればそれでよくて。



他人ではなくて自分のことを知っておくこと。

わかりやすい人であることは

他人にも、自分にも、優しいということでもあるよ。

 

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このコップに入っている飲み物は、ぜんぶ美味しそうに見える飛び出すハート

 

 

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