それ、順番が逆ですよ。

こんにちは。

柄沢由理（リー）です。

先日のこと。

少し早い時間から出かける用事があって

自転車で駅まで向かっていました。

うちから駅までは、ゆるやかだけど少し長い坂道を下っていきます。

この日もいつもと同じように

ペダルに足を乗せたまま漕ぐことなく

坂道に任せてびゅーんと下っていきました。

そしたらね

下りはじめのびゅ、のあたりですぐに感じた。

『あぁ～、気持ちいい』と。

時間にしたら1分ほどです。

でもその1分を、坂道を下りきるまで

気持ちいいなぁ～だけ存分に味わって

今度は平坦な道を、ぐいぐいペダルを漕いで駅に向かいました。

駅に着いて汗をふき、お水を飲んで電車を待ちながら

さっきはどうして気持ちよかったのかな？と思い返してみたら

それは坂道を下る時に

風が体中をふきぬけていく感じがしたからだなと思った。

まだ朝のうちの、涼しい風。

少し乾いたような、秋の風。

夏が過ぎて深い秋に変わっていくときの、ちょうど間の爽やかな風。

実りの秋に向かっていくことを感じる、少し凛とした風。

季節が巡っていること

変化していること

自然であること、を

風を通して感じたから、気持ちが良かったんだなと思った。

でもこれは、後になって感じたことを言語化したから出てきた頭の声です。

よくね

心地いいことをしよう

気持ちいいことをしよう

ウキウキすることをしよう

ワクワクすることをしよう

楽しいことをしよう

なんて、言われますね。

でも、それを言われれば言われるほど

心地いいことがわからない、なんて声もある。

わからないのだとしたらそれは

最初に頭で考えようとするからだと思う。

心地よさ

楽しいこと

気持ちいいこと

ワクワクすること、を

言語化してから『しようとするから』ではないかな。

そして

心地いいってこういうこと？

ワクワクするのはどういう時？

楽しいってどんな感じ？

頭で最初に納得させようとするから、人の声に惑わされる。

人の心地よさが正解のような気がしてしまう。

結果、自分のことがわからない、になる。

心地いいこと

気持ちいいこと

ウキウキすること

ワクワクすること

楽しいこと

これって全部、『感じ』です。

そんな感じがする

そんな感じがした

感覚の話です。

だから頭で最初に決めようとしなければ

頭を先に納得させようとしなければ

本当は全部『先に』感じているはずなの。

日々の暮らしの中で

人との関係の中で

何かをしている時もしていない時も

なんかいい

なんかいい感じ

なんか気持ちいい

絶対に最初にそう、感じてる。

どうしていい感じだったのか？それはすべて後の話です。

自分の心地よさがわからない、は

そういう日々の『感じ』を、取るに足らないこととして

キャッチしていないと起きがちです。

感じた
↓
なんで？
↓
こういうことだったのか
↓
わたしはこういう感じが好きだな

この順番。

お風呂に入って『はぁ～～～～♡』となって

温度を見たら39度だった。

あぁわたしは、このくらいの温度が心地いいんだな

この順番です。

でも最初の何気ない『はぁ～～～～♡』をキャッチしなければ

心地よさは

『感じているのになかったことに』なっちゃうよね。

確かにそこにあったのに。

この日はわたしの『空間として好きな場所』トップ５に入るところに行ってきたのですが

ここでもやっぱり

その空間に身を置きながら

ひらすら感じていました。

どうしてわたしはあそこが好きなんだろう？は

後からわかること。

後から自分に聞けばわかること。

最初にわからなくていいの。

いっぱい感じたら、あとから必ずわかるから。

だから、大事なのは順番。

感じるが先、他はぜんぶ後、だよ。