こんにちは。
柄沢由理（リー）です。
心があったかくなるのはどんな時？
じんわりするのは何を口にした時？
言って良かったと心の底から思うのは、どんな言葉？
自分の中に
『ありがとう』
『うれしい』という気持ちが浮かんでも
それをすぐにその時言えるかと言うと
できないときの方が多い。
特に、関係が近しい人ならなおさら。
照れもあるし
言わなくてもわかってもらえる
または
言わなくても大丈夫だろうという
傲慢という名の謎の自信もあるのだと思う。
以前
ある場所で、ある人と
子育てについてお互いに思っていることを話す場がありました。
なんでそんな話になったのか
そもそものきっかけはもうわからないのだけれど
どう思う？と聞かれたことに
わたしはこう思うよ、と答えたら
それは違うよ、と『こうするべき』論で返されて
それがお酒の席だったこともあって全く取集がつかなくなっちゃって。
近しい人だっただけに
わたしの中にも『わかってほしい』が発動して引けなくもなってしまった。
そんな時に
たまたまその場にいた夫が助け船を出してくれた。
詳しくは書かないけれど
それはわたしが苦しかった頃を知っているからこそ言える言葉で
口にしてもらったことで
『あぁ、こうやってわかってくれる人がいるのだからもういいや』と気持ちがおさまった。
とてもありがたかったのです。
でもこの、『感謝の気持ち』を
その場ですぐに言えないこともあるよね。
周りに人もいたら余計に言えない。
この時も夫には言いませんでした。
でもさ
思うんだけど
『感謝』こそ本当は言った方がいいこと。
というよりも
言えば自分が満たされること。
そのことを数日たって思い出して
あの時言ってくれたことが
すごく嬉しかったしありがたかったと夫に伝えました。
夫にしてみたら
え、そんなたいしたことじゃなくて
実際にそうだったから言っただけ、と言われたけれど
だったらなおさらよね。
あなたがたいしたことないと思って発した言葉に
わたしがどれだけ救われたのか
感謝したのか
伝えなければ相手にはわからない。
そして
嬉しかった
ありがたかった
救われた
ホッとした
こんな気持ちは
実は言われた方ではなくて
言った本人がいちばん満たされる。
受け取った嬉しい気持ちを
言葉に出せること
それは言語を持った人間にしかできないのだから
嬉しい気持ちを言葉にのせて出せば
それがまた耳を通して自分に返ってきます。
自分の言葉に、自分が嬉しくなる。
『嫌』を言ってこなかった人は
まずはこれが嫌
これがヤダ
やめてほしい、と伝えることが先。
これをやらずに口先だけ感謝しても
自分が自分に嘘をついている気分になるものね。
ありがとうなんて
感謝なんて
するとこないわ、と思うなら
それは『嫌』を言い足りない状態。
でも
『嫌』をいくら言ったところで
一時は言えた自分によくやった、と思うかもしれないけれど
心があったかくなったり
じんわりしたり
言って良かった、また言いたいと心の底からは思えないのではないかな。
『嫌』は、やっぱり攻撃だと思うから。
本当に自分が口から出したい言葉は
嫌悪などではないはず。
もっともっと
自分が気分よくなる言葉のはず。
感謝しましょう
ありがとうを見つけましょう
そんな言葉に
嘘くさい
偽善ぽい
無理矢理思い込んでるみたいで無理
そう思っていたわたしだけど
まず『嫌』を言って
自分はこう思うをやっていったら
嬉しい
ありがとう
この気持ちも見つけて
伝えようと思えて
実際に伝えられて
自分の言葉に満たされる自分になった。
なかったと思っていたけれど、あった。
本当はずっとあった。
嫌が言えないから苦しくて
嫌を言えたら楽になるけど
心があったかくなるのは嫌を言えた時じゃない。
ありがとう
うれしい
大切
大好き
自分の中にそんな思いを少しでもキャッチしたら
『嫌』以上に伝える。
自分が満たされるのは、こんな言葉を自分の中から出せた時だと、一周まわって今はしみじみ思います。
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