こんにちは。
柄沢由理（リー）です。
昨日は埼玉大宮で
のぶこ先生の『いっぺん死んでみるWS』に参加してきました。
きっかけは、ごく軽いきもち。
みんながおすすめする
『いっぺん死んでみる』をしたら
一体どんな景色が見えるのかと
気になったから。
そして実は
いっぺん死んでみた先に見える景色は
きっとこんな感じだろう
こんな気持ちだろう
そこまでなんとなく想像しながらの参加でした。
でも。
見えたもの
感じたこと
これからのことは
想像していたものとは
全く違った。
もう、ぜーんぜん違った。
そして
１日たって
わたしの心の在り方は
より、シンプルになりました。
大きな気づきは2つある。
ひとつめは最初のワーク。
これでうっかり泣いたのは
自分が死んだところを考えた時に
夫に看取ってもらう設定を
あ、違うわと思ったから。
わたしが先に死んだら
この人とても悲しむよ。
悲しんでいる
夫の顔が浮かんで
そんな思いをさせたくないと思った。
それは
小学生のころに
お父さんを亡くしている夫だから
大切な人が先に逝く悲しみは
もうなるべく少ない方がいいじゃん
だからわたしは夫より後に死のう
そう思ったの。
その時に
わたしは今
けっこう自分を優先しているけれど
自分が思うよりずっと
夫のことを大切に思っているのかもしれないと気づいて、涙が止まらなかった。
これは
自分が死ぬ設定で何かを見なければ
わからなかったこと。
そして2つ目の気づきは
大切なものを20枚の紙に書き出して
少しずつ手放したとき。
『思い出』も
『忘れられないこと』も
自分の思いに関することは
いいことも、恨みつらみも全部
真っ先にいらないと思った。
そして
『いつか叶えたいこと』
『大きなやりたいこと』も同じ。
なんとなく、で思っていたことは
どんどん捨てていける。
結局残ったのは
いま自分の身近にあるものや人
もうすでに続けていることの延長にあるもの
そんなことばかりだった。
よく
明日死ぬかもしれないから
やりたいことをやろう、なんて言う。
それも、ある意味真実だと思う。
だけど
『やりたいこと』の定義は
本当に人それぞれで
その『やりたいこと』を
高いハードルなものだらけにしていたら
今を生きることなんてできないよね。
結局
いま
なう、で
この瞬間に『やりたいことをやる』ことが
生きているということなんだ、と
そんなシンプルなことを
より深く感じた。
そして
ここに出てこなかったもの
例えば
誰にどう思われる、とか
どう見られる、とか
そんなことなど
自分が死ぬ間際になったら
ホントにひとつもいらないやつだと思った。
そんなことは
わたしの人生において
全く大切じゃないよ、と。
手放して
手放して
手放して
全部手放して
最後のひと呼吸をおえた後は
わたしの場合は大きな波の感情はなく
ただただ、『無』になりました。
無事、看取られて死にました。
死んだ後に
のぶこ先生が
延命治療や寝たきりの話
本当の迷惑とか何か
それから
主語はだれか？
つまり
『自分で決める』ということの
お話をしてくださった。
聞いていて思ったのは
自分の最後をどうするか
そんなことを
これまではっきりと考えたことはなかったけれど
もしいま
身の回りに起きていることを
自分以外の誰かや環境のせいにして
『自分で決める』ということを放棄していたら
自分の最後
どうしたいかを決めることは
難しいのではないかということ。
迷いながらも
悩みながらも
自分の人生は
自分で決めていくことの連続。
その最後の最後にあるものが
死というものだし
自分では操作できない気がする
死についてさえ
自分で決めておけることがある。
だからこそ
生も、死さえも
『自分で決めていく』ことの繰り返しが
自分だけでなく
まわりの幸せにもなるのだと
再確認するお話だった。
これが、昨日までの気づきです。
のぶこ先生とカエル塾スタッフ。
そして今日。
朝起きて、夫にこの話をした。
いいタイミングで
今日は子どもたちの学校行事があって
それに参加するのに
午前中、ゆっくり話す時間があったのです。
昨日、こんなWSに行ってきて
こんなことをやって
こんな話を聞いて、と
ざっくり説明して
こういう場合、自分ならどう思う？と
夫の死に対する気持ちを聞いていたんだけど
なんかすぐに
きれいに話をしようとしている自分に気づいてねー。
もちろん
お互いに
こうなった場合
どうしてほしいのか
それを話しておくことは大事。
でも昨日のことで
夫に伝えたかったことの１番はそこじゃない。
わたしが伝えたかったことは
最初に涙が出たこと。
それは
自分が死んだところを考えた時に
あなたに看取ってもらう設定を
あ、違うわと思ったこと
わたしが先に死んだら
あなたがとても悲しむと思ったこと
そんな思いをさせたくないと思ったこと
それは
小学生のころに
お父さんを亡くしているあなただから
大切な人が先に逝く悲しみは
もうなるべく少なくしてあげたい。
だからわたしはあなたよりより後に死のうと思ったこと
ここだよなぁって。
これをさらっと伝えること
他の話と同じように言うことが
本人を目の前にしたら難しいのだ。
だからこそ
伝えることに
とても意味があると思って
またちょっと泣きながら
少しの勇気と
恥ずかしさとともに言いました。
こう、思ったのだと。
夫はそれに対して
『そうなんだぁ』と
いろんな思いが含まれるひとことをくれた。
『看取ってくれるんだ、悪いねぇ』と
少し茶化した言葉も。
そして
そこにはそれ以上触れないまま
自分は死に対して
はっきりと考えたことはないけれど
今の話を聞いていたらこんな風に思ってる、と
自分の考えを教えてくれた。
それはそれで
とてもよい時間だった。
でも
聞いているうちに
あぁ
まだだ
本当に伝えたいことを
まだわたしは言っていない、と思ったの。
『あなたより後に自分は死のうと思った』
これが伝えたかったことじゃない。
伝えたかったのは
もっともっと心の奥の話。
わたしがイチバン伝えたかったのは
『そのくらい、あなたのことを大切に思っている』
こっちだよなぁ、と。
人は
自分の死をイメージしたとき
大切なものや人を
改めて大切にしようと思う。
そう決意する。
だけど
じゃあ、大切にするってどんなふうに？
どういうことが大切にすることなの？？
思うだけじゃなくて
行動に移すこと
そこがないと
気づいただけで満足して終わってしまうから
あらためて口にする。
さっきのことが浮かんだから、
わたしは
自分が思っている以上に
あなたのことを大切に思っているって気づいたんだよ、と。
これを伝えることが
今回の話のなかで、わたしが最も恥ずかしいことでした。
だって、心をひらくことだから。
でもこれを聞いて
夫、笑ってました。
夫、笑ってました。
嬉しそうでした。
なので
昨日のWSで得たいちばん大きかったものは
大切にしたい人に
大切に思っていると話せたこと
そのきっかけをもらえたことじゃないかな、と
死んだ翌日になって思っています。
そんな話を午前中にして
午後はふたりで
近所のお店に珈琲を飲みに。
大切に思っている
ただそれを伝えただけなのに
昨日までとは
また違う思いや
繋がりのようなものが
お互いの間にできたことがわかる。
少なくとも
わたしのなかには
はっきりと違う思いが湧いていて
自分の中の優先順位がより明確で。
そして実は
不思議なことに
大切に思っていることを伝えたことで
『あぁ、わたしが先に死んでもいいな』と思ったの。
自分が先に死んだら悲しませると、あれだけ泣いたのにもかかわらずです（笑）
でもそれは
いま
大切に思う人に
大切だと伝えることができたから
生きているうちに
ひとつ大切にできたから
こうでないと、という執着が手放せたのだと思った。
夫よ
やっぱりわたしが先に死ぬかもしれないよ。
あれだけ泣いたけど（笑）
でもそれでも
なんか大丈夫な気がするね。
・・・・・
いっぺん死んでみるWSは
今を生きるためのワークショップです。
のぶこ先生の
気持ちいい語り口に誘導されて
いっぺん死んでみたら
見えなかったものが見える。
全国各地でやっているそうです。
超絶、おすすめ。
ぜひぜひ、死んでみてください(*^-^*)
そしてのぶこ先生
どうもありがとうございました。
昨日は言いませんでしたが
実は終始、ナイスバディに見とれていました（笑）
大切なものに迷ったら
また死にに行きますので
その時は、どうぞよろしくお願いします。
・・・・・・
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