都会は気楽だ
電車で泣いていても誰も気づかない
ただし、君は見つけにくい

一生このままでいられたら、なんて。
隣で触れ合う肩が愛おしい
もう一度、揺れてくれないか

次の駅で、君とさよなら
無情なアナウンスが鳴る
ドアが閉まるとき、ぼくは振り向けなかった


記憶の中で何度も抱きしめた
それは空気のように軽く、目を開けると消えた


そちらは気楽ですか
電車で何時間かかるんでしょうか
やはり、君は見つけにくい

帰ってきたら遊んでね、なんて。
自分の気休めでしかない言葉
もう二度と、揺れないでね

君の夢を叶えるまでは


記憶の中で何度も抱きしめた
それは空気のように軽く、目を開けると消えた


記憶の中でぼくは何をしている?
君を空気のように軽く、連れて行ってあげたいものだなあ

ほら、この都会の真ん中じゃ
君を見つけることはできないから
せめてその声が聞こえるように
ぼくは呼吸を止めない


ドアが閉まるとき、ぼくは振り向けなかった
その選択は、間違っていないと願う
嫌いだなあって思った

どうせあたしのことなんか嫌いなんでしょ
あの時の方がよかったわ
だってあなた、もっと誘ってくれたもの

そうやって一人でイライライライラ
頭から変な電波を流してる
それに引き寄せられて
周りに集まるイライラの素

回って、回って、目が回る
当たり前でしょ、そんなの
でもさ、
回って、回って、また戻る
それも当たり前でしょう

嫌いだなあって思った
その分、自分に厳しくなれた
そしてその分、許すことができた
これが成長ってやつ?
あたしは回る

回って、回って、目が回る
擦り切れた靴底が鳴いた
あたしは泣いた

回って、回って、回って
嫌いだなあって、そう言い聞かせた
ごめん、ごめんと呟いて
伝えることができなかった

この想いは昇華してしまったよ

今更になって、どういうつもり?
冷たくしたいのに、
あの想いが凝結してきた


ごめん、ごめんと叫んで
引き止めることができなかった

この時間は思い出という墓場へ

忘れた頃に、どういうつもり?
本当はだめなのに
あの時間が走馬灯のように目の前を通り過ぎて
逃げられない、逃げられない

今の生活に満足することは一生ない
今よりも明日を。明日よりも未来を。

でも今よりも昨日を、昨日よりも過去をぼくらは気にしすぎて
服を着たまま泳いでるみたい
感情がまとわりついて動けない

ごめん、ごめんと笑ってさ
曖昧にして逃げたんだ