Rhythmicbeatの感想文 -7ページ目

Rhythmicbeatの感想文

気になった事柄の感想を記録していきます。
1年も経つと何でこんな話をしたのかわからなくなるのも楽しいし、
英文表現にもトライしたいし。

第六条

悪を懲らし善を勧むるは、古の良き典なり。ここをもって、人の善を匿すことなく、悪をみてはかならずただせ。それ諂い欺く者は、国家を覆す利器なり。人民を絶つほう剣なり。また、佞み媚ぶる者は、上に対しては好みて下の過を説き、下に逢いては上の失を誹謗る。それ、これらの人は、みな君に忠なく、民に仁なし。これ大乱の本なり。

 

 訳 悪行を懲らしめ、善行を勧める事は、古くからの良いとされる基準である。人の善行は隠すことなく称揚し、悪行は必ず正せ。諂い欺く者は国家を覆すには便利な道具である。人民を傷つける剣にもなる。また、妬み媚びる者は、上役に対しては部下の過失を報告し、部下に対しては上役の失策を誹る。これらの人間は皆、上役に忠実でなく、部下に慈愛がない。このような人間は大乱の原因である

 

 悪行の基準は法律、善行の基準は仏教であり儒教であろう。現代日本でも概ねその通りである。しかしながら、日本では組織内の結びつきがまだまだ強いので、部下が上司や会社を守るため、また、子が親を守るために法律を犯すことを厭わない態度が、善行(上司への忠義や親への孝行あるいは上司から部下へ、あるいは親から子への仁愛といった善行)として、利害関係者から黙認される場合がある。

 そのような場合、これを不正だと公にした内部通報者は合法的に組織を追放されるか、自分から出ていくかという状況になるのが普通である。

 徳川幕府にも領民が領主の非道を将軍(領主の上司)に提訴することはできたが、行ったものは領主に対する不忠の罪により死刑であった。

第七条

人おのおの任あり。掌ること、濫れざるべし。それ賢哲、官に任ずるときは、頌むる音すなわち起こり、かん者、官を保つときは、禍乱すなわち繁し。世に、生まれながら知る人少なし。よく念いて聖となる。事、大少となく、人を得てかならず治まる。時、急緩となく、賢に遇いておのずから寛なり。これによりて、国家永久にして、社稷危うからず、故に、古の聖王、官のために人を求む。人のために官を求めず。

 

 訳 人には各々任務がある。任務を統制して溢れないようにせよ。賢哲の人が適切な官に就く時は、民に喜びの声があがり、姦人がその地位を保とうとする時は禍が絶えない。生まれながら、賢哲である人は少ない。思慮を深くして賢哲の聖となる。問題は大小にかかわらず人材を得て解決する。問題解決に与えられる時間の緩急にかかわらず、適切な人材に任せれば余裕ができる。これによって、国家は永久に栄え、社稷は安泰である、故に、古代の聖王は、職務に人材を求める。個人の利益のために職務を設定しない。

組織について適材適所というのは、現代日本でも理想と認識されている。