先日、遅延により混雑していた電車でケンカがあり居合わせました。
駅に着いたところで50過ぎのおじさんが60過ぎのおじいさんを突き倒して、ホームで馬乗りになり「なんでおまえに蹴られなきゃならないんだ」と連呼していました。おじいさんは声も上げられず。
乗降客は大勢居ましたが一瞥するだけで通り過ぎ、電車に乗っている方も見て見ぬふり(私もその一人)。
昔読んだ本を思い出しました。
山本七平著 「空気」の研究 文春文庫版の13ページ中頃に以下の通り書いてあります。
人間には知人・非知人の別がある。人が危難に遭ったとき、もしその人が知人ならあらゆる手段でこれを助ける。非知人なら、それが目に入っても、一切黙殺して、かかわりあいになるな。
私の本は1993年5月の第4刷ですが、四半世紀以上を経てこの道徳が力強く実行されていることを確認しました。
否応なく、善悪では無く、これは日本人の行動規範の一つなのだから、どうしようという気は無いのですが、外国の方が聞いたら、驚くかもしれません。
また、親による子供の虐待に関して、親権の制限を検討する動きがありますが、もしかすると、この道徳と戦わなければ、ならなくなるかもしれません。