タクシーからいきなりの話題変更ですが...大学卒業してから30歳までソニーに勤めていましたので、思っていることを書きたいと思います。
当時の私の夢は、「壁掛けテレビ」を作ることで、映像部門でテレビのブラウン管の開発を行なっていました。その頃は、液晶は電卓に使われているくらいで、カラー化もまだ先という状況でしたが、開発者から見れば「次代は液晶テレビ」というのは当然の方向でした。
にも拘わらず、ソニーは液晶の開発を一時ストップしたのです。「液晶パネルは他社から購入すれば良い」というトップの考え方で、それ以降ゾニーは液晶パネルの量産は行なっていません。韓国サムスンと合弁会社からの供給がメインでしたが、技術も工場もサムスン主導です。それではサムスンに勝てるはずがありません。
テレビだけではなく、「夢のある物作り」を忘れてしまったようです。映画会社の買収やゲーム機とソフト事業に乗り出したのは良かったのですが、ソフトの新しい楽しみ方を提案するようなハードの開発が出来なかったのです。昔のソニーなら、ipod+ituneのようなものをいち早く開発していたでしょう。
技術者の自由な発想を阻害したのものの一つが、ISO9001などに代表される規格業務です。これらの業務が技術者の負担を増やし、自由な開発がしにくい環境を作ったと思 います。