「面倒くさっ」と思ったらやってみる。
あなたにとって、最近、
――めんどくさっ――
と思ったことはある?
それは何?
新しく購入したズボンのすそ丈をなおすって、わたしには、わりと、うきうきできちゃう。
これから、新たな気持ちではこうと思っているズボンとの出会いだ。
ところが最近、5、6年前に買った夏のズボンのすその縫い目が、5センチくらい
ほどけていることに気がついた。洗って干しているときに見つけた。
――めんどくさっ――
そう思った。
放っておくと、もっと縫い目がほどけてきて、縫うのにもっと
時間がかかるようになる。
そのときは、どうして「面倒くさい」と思ったのかわからなかった。
5センチかがることなど、大したことではない。
最近、針を持っていなかった?
答えは、
――ウィ――
――面倒くさいこと、やってみたら?――
内なる声に従って、適当に繕った。
意外と簡単に、この「面倒くさいこと」は終わった。
夫の服を整理する
その後、衣類関係で気になっているところに手をつけることにした。
衣類をかけて収納しているクローゼットのほかに、わたしの場合、
Tシャツを含む特にトップス、パジャマ、普段着のジョギングパンツなどを、
たたんで収納している家具がある。
右側がわたし、左側が夫のスペース。
以前は、夫のスペースも、夫が取り出すときに引っ張り出して
ぐしゃっとなったところが多くなると、わたしが折りたたみ直していた。
でも、夫本人は何もしない。
何十年も前の服を大事にしているし、出張や旅行中に買った服、
人に譲り受けて持って帰ってきた服があっても、古いものは出さない。
だから、増えるばっかり。
おまけに、大きくなった息子たちが着ていたけれど
小さくなったフード付きのパーカーなども、
自分が着ようとため込んでいるので、服が増える、増える。
自分で整理するように夫に言って、2年くらいは経ったかもしれない。
夫のスポーツ用の短パンなどを片付けるとき、服がぎっしり詰まっていて
隙間の少ない棚の上に、別の服を『突っ込む』たびに、
――これは、あかんよなあ――
と、内なる声がわたしに語りかけていたのだ。
夫自身は、清潔な服がそこにあれば、見た目がどうなっていても
気にしていない様子だ。
わたしがやらなかったら、自分でやるかと思った。
でも、やらない。
もう限界、と、夫の夏の服を中心に整理することにした。
ここは白と水色のTシャツ。
ここは濃い色のTシャツ。
ここはポロシャツ。
ここはパジャマと家で着る服。
ここはスポーツウェア。
ここはフリース。
ここは、秋から出番の多くなるセーターの下に着る、
コットンのハイネックの服。
外出先で着る服はここ。
そんなふうに、ざっくりと場所を決めていった。
夫は、
「一枚ずつ、いるかいらないかを聞かないでくれ」
と、面倒くさそうな様子。
そこで、必要かどうか疑いのあるものを一気にまとめて、
あとで質問した。
いらないものは、なんと1枚だけ。
内心、
『うそやろ。』
と思ったけれど、これは夫の持ち物なので、彼が決める。
たたみ直す作業もあるので、意外と肉体作業ではあった。
でも、それよりなにより、片付いた見た目に、夫が「おっ!」と
小さく叫んだくらい、すっきりした。
気持ちがいいこと、この上なかった。
もう、今日はええやん
その後、よりわたしが「面倒くさい」と感じたのが、わたしの衣類がある
右側のスペースの整理だった。
――もう、今日はええやん。十分整理したやん。疲れてるやん。
内なる声がささやいた。
そんなときは休憩。
そして、休憩後、わたしのスペースの片付けを開始した。
わたしには、秋冬に服を探すとき、困った問題が起こっていた。
ユニクロで、カシミヤ混のヒートテックが出たと評判だったでしょう?
わたし、何色か買った。
かけるタイプのクローゼット収納ならいいけれど、棚に置くと、
着ようと思ったときに、どこに行ったか見つからない。
小さい出来事だけど、それが度重なった。
それで今回、丸めて、何か容器に入れて、
「ここ!」
と、ラベルを貼るくらいにしたらどうかと思った。
赤のヒートテックの幅が少し大きすぎて、ヨレッとなっているけれど、それはご愛敬。(笑)
見つからないのは、ダンスのレッスンに履こうと思ったレギンスも同じ。
そうそう、それから、くたっとした透かし編みのカーディガン類も見つけにくい。
そういうものは、たたんで丸めて、入れ物に入れて収納することにした。
手をつける前は、
「きっと時間がかかるはず」
という既成概念があるので、「面倒くさい」と思うのかもしれない。
でも、自分が出会った小さな問題の解決にもなると思うと、あとは整理まっしぐら。
すっきり!
でも、まだクローゼットの方は手をつけていないね。
こんな楽しみも 片づけについてきた
余談だが、どうもわたしは、ある種の生地、手触り、色、モチーフに、すごく惹かれるようだ。
今回、収納の中で、こんな布でできた筒状の作品を見つけた。
しばらく、眺めて愛でている。
どういうシチュエーションでこれを買ったのか、まだ思い出していない。
けれど、色といい、モチーフといい、裏地の色とのコントラストといい、見事だと思う。
しばらくは、水筒を入れて使おう。
こんな楽しみも、このお片付けについてきた。
「めんどくさい」と思ったことを、ひとつやってみた。
そうしたら、その先に、またひとつ気になっていたことが見えてきて、
それもやってみた。
そして、すっきりした。
さて、あなたにとって、最近、
――めんどくさっ――
と思ったことはある?

