以前にも記事にしたが、ずっと前から興味のあったヒップホップクラスに通い始めて、
もうすぐ1年になる。今月末には、その1年の締めくくりとなる発表の機会がある。
わたしが所属しているのは大人クラスだ。別クラスのヒップホップを習う
小中高生たちからは、親しみを込めて「ママさんクラス」と呼ばれている。
ところが、このママさんクラスの本気度がすごい。
まるでオリンピックを目指しているかのような心意気、と言っても大げさではない。
それほどまでに、みんなの真剣さが伝わってくる。
ある日のレッスン中のこと。
先生が振り付けの説明をしながら、「ここは2拍待ってから入ってください」と指示を出した。
そのあとお手本を見せてくださったのだが、先生ご自身が2拍待たずに振り付けに
入ってしまった。
すると間髪入れずに声が飛ぶ。
「あんた、2拍待ってないで!」
しかも一人や二人ではない。ハエたたきでハエを叩くような鋭さで、容赦なくツッコミが入る。
もちろん先生へのリスペクトがないわけではない。みんなの「推し」の先生だ。
ただ、違うことは違うとはっきり言う。
先生は一瞬、微笑んで、そのあと、しおらしく頭を下げて、
「どうもすいませんでした」
と謝った。
その瞬間、場が和んだ。
みんな、それほどまでに真剣なのだ。
前回のレッスンでは振り付けは最後まで進んだが、音楽のつなぎや構成は
まだ本番どおりにはなっていなかった。先生曰く、次回は入場から含めて本番形式で
通してみる予定とのこと。
ところが、ママさんチームはそれを待たない。
みんなで自主練習をしようという話になった。
ただ、その日はわたしの仕事が終わる時間が遅く、参加できない。
どうメッセージを書こうか少し迷った。でも何も言わずに自主練を欠席するのは、
このグループでは許されない気がした。
そこでわたしは連絡した。
――仕事で行けないけれど、水曜日までにはしっかり準備できるよう、うちで
本気で練習するわ。
すると、その直後に先生から「いいね」がついた。
さらに次々と、クラスのみんなからも「いいね」がつく。
一緒に踊る仲間との一体感。
お互いへの信頼感。
同じ目標に向かっている者同士の熱意。
そんなものがひしひしと伝わってきて、思わず目頭が熱くなった。
有言実行。
やるしかないで、やんぱっぱ。