最近、お勧めで出てきたこの動画を見た。
動画の教える構成がはっきりしていて、
淡々と話す口調で、わかりやすく教えてくれる。
わたしは、この藤井さんが見せていた教則本の
デザインに似たものが本棚にあったような気がして、
それを探すつもりで探しているときに、別の教則本を
見つけた。
その即興例を見ていて、前からそうかもと
思っていたが、あらたに、そうであると
気がついたことがある。ほぼ万能フレーズがあると
言う考え方だ。
Jerry Coker The complete methode for improvisation
この中に好きなフレーズが出てきたが、
始める音は違っても、ポジション的に同じ
それは各音のインターバルが同じだからだが、
ポジション的に同じと言うフレーズがあった。
これがCmaj7 Cm7、 C7、 Cm7b5、 C7alt.で使える。
そのフレーズ一つと、この間Bergonzi2巻で練習した
ペンタトニックの一つの形と、Jerry Cokerの中の
別のお気に入りを、後半、自分でもっと好きになるように
変えたフレーズを入れてソロを弾いてみた。
当てはめて弾くという事が目的で、同じ音型が出てきても
練習なので構わないと言うルールで練習のために弾いてみた。
個人的な感想なのだが、自分にはこの方法が
あっていると思った。
プロの人に比べると「たくさん」とは決して言えないと
思うが、自分なりに少なくない耳コピはしてきた。
でも、自分のソロには全然、いかされていない。
一番は、耳コピに時間をかけすぎて、
そこまで弾いていなかったから、が原因だろう。
曲で弾けるようになるまで
続けて練習しなかったという事もある。
でも、昨日、違う事をひとつ思った。
世界で一番好きなフレーズの一つだと思ったフレーズが
昨日見つけたもののように、インターバルが
全部一緒でなくても、ほぼほぼ同じなフレーズで、
様々なコードに対応するフレーズが、万能フレーズが
あるに違いない、ということだ。
たくさん耳コピして、たくさんのフレーズを
覚えるまで弾かないでさらっと弾いて終りで、
いつまでたっても、ソロで何を弾こうかと
いうところでブロックしないで、
まずは万能フレーズを見つけて、一部が好きでなかったら
自分で好みのように変えてでも、このコードには
ここの音から弾く、と言うものを意識化して
それをどんな曲の中でも
弾けるように自分のものにするまで繰り返して
練習するのがソロ初心者には一番の近道ではないだろうか。
ファッションで言うと、試してみたい服を、いきなり、
いろいろ研究してすてきだからと新しい服を
いきなり100着買って、
着回しを無限に考えようとするのではなく、よく吟味した
10着をこのトップスの時にはこのボトムスがあうと、
覚えるまで着回しするところから始めると言ったら
具体的で少しわかりやすいだろうか。
欲張るのでなく、自分がすごく好きなものを使い
まわしするところから、そして、
好きなフレーズはどこからとってもいい。ジャズから
とってもいいだろうけれど、もともとジャズは
スポンジみたいにいろんなジャンルの音楽からいろんな
要素を取り入れた音楽なのでクラシックのフレーズで
好きなものがあれば、それでもいい、と言う風に考えた。
ペンタトニックと学校のジャズの授業で習うと
うやうやしく勉強させていただかないと
いけないようなもののような気がしないでもないが、
「あんたがたどこさ」で、遊んでいた身近なものだ。
まずは、ソロは、今までの、耳コピなり資料なり、
自分が使ってきたものを見直しして、ミニマリストで
やってみる。
ジャズの先生に言われて耳コピして、どんどん自分の
ボキャブラリーを増やせる一部の若者がいるのかもしれない。
でも、どんなにまじめに、いや、まじめだからこそ、
耳コピをするのだが、もしその人が、時間の制約か、
その他の理由があったとしても、ソロに応用できて
いないならば、そう、今のわたしのように、
そういうケースは、自分のやっているやり方が
あっていないと、見極めないといけないと思う。
何かを変えてみてチャレンジしてみる。