ふだんバタバタしていて、やっていないことができると、
春休み、やってみたことがある。
その一つが、倒し窓の掃除。
フランスに来てから見た窓だが、引き戸でもなく、ドア式でもなく、
窓の底辺は開かず、窓の上から手前の方に開く様式の
窓を見た方は いらっしゃるだろうか?
日本にもあるのかもしれないが、わたしがこれを見たのは
フランスに来てから。
この窓が掃除しにくいのなんのって。
毎日のように窓ふきをしますという業者から
テレマーケティング、電話がかかってくるのもうなずける。
需要があるのだろう。
この機会に窓の種類を検索してみた。内倒し窓と言うんだ。
興味のある方はこちらから。
まず、ハケがない。マジックリンがない。javelと言う、漂白剤と
水とバケツだけある。この日は日曜だったので店は閉まっているだろうと思い、
こどもの美術の時間の為に買っていた絵筆の平らなところをぬる
筆があったのを思い出したので、
しっかりしたハケの代用にはならないかもしれないが、
取り急ぎ、トライしてみることはできるとこれでやってみた。
(この写真のハケは使った後のもの)
日曜大工店に行っていいハケを買ってやりなおしたら、
ばっちりきれいになるかもしれないが、これでやってみた結果、
ショックを受けない程度に緩和されたので、
次男が帰ってくるまでに夫が倉庫同様にしたこども部屋から
荷物を移動させないといけないと言う制約もあり、
窓の掃除にうつった。
居間の内側の窓の面は簡単にT字型の
道具で掃除できる。問題は外側。以前は、
わたしは手の届く範囲までT字型の道具で掃除していた記憶があるが、
無理がある。隅々までは手が届かない。
「どうやっていたんだろう・・・」
わたしが頭を悩ましていると、
夫が、「水をかけたらいい。」と言い、わたしにコップに水を入れて
持ってくるように言い、自分はカウンター用の
高い椅子の上に上って、窓の開いている面の上から下に、
コップを傾けてそろそろと水を流していった。わたしが、夫の指示により、
何回も何回も2つのコップに水を入れて持って行って渡した。
窓の全体に水がかかるように、
掛ける場所を移動する、これだけで、結構きれいになった。
一体、こういう窓は業者がどういうふうに掃除をするのか見てみたい気も
するが、夫が、気長に水を流していったらいいだけなのに
何も業者に頼むこともないと言った。
そういわれてみればそうだ。
窓枠のクモの巣もとりたいと言うと、夫が新聞紙を丸めて筒状にして
ちゃっちゃと掃除。
ふだんは掃除に関してはほとんど何もしない夫だが、
やればできることを発見した。
もしかすると、夫は掃除に対して興味関心が0なだけで、
そうじ能力高めかもと気がついた。
わたしがこども用の絵筆で丹念に時間をかけてカビ掃除をしているのを見て
お手伝いする気になったのかもしれない。
うまくいってうれしくて、
わたしはこわおもての夫の手を握ってにこやかに言った。
「これからも、倒し窓のそうじ、お願いね!」


